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■はしかの流行が拡大、3月までに患者231人 昨年1年間にほぼ匹敵 [健康ダイジェスト]

 はしか(麻疹)の流行が拡大し、3月までで昨年1年間とほぼ同じ規模の患者数が発生していることが、国立感染症研究所のまとめでわかりました。
 同研究所によると、2014年に入り、3月24日〜30日の第13週までに確認されたはしか患者は、全国で231人。昨年は計232人で、ほぼ3カ月で1年間の患者数に達した形です。
 都道府県別で最も多いのは東京都の41人で、次いで静岡県27人、京都府と千葉県がそれぞれ22人、埼玉県21人と続き、大阪府16人、愛知県14人、福岡県4人などとなっています。
 人口100万人当たりでみると、京都府が8・3人と最多で、静岡県7・2人、和歌山県7・0人と続き、この3府県が突出して多くなっています。
 年齢別では、20歳代が23パーセントを占めて最も多く、以下は1〜4歳が21パーセント、30歳代が17パーセントなど。予防接種を受けていないか、受けていても時間が経って免疫が弱まっている可能性がある若い世代が、多くなっています。
 また、感染経路は国内が約7割。1月ころまではフィリピンなど海外での感染が目立ちましたが、次第に国内感染にシフトしており、輸入されたはしかウイルスが国内で渡航歴のない人にも広まっている可能性があるといいます。
 はしかは感染力が非常に強く、空気感染します。症状は熱やせき、発疹などで、重症化すると肺炎や脳炎などを起こし、1000人に1人は死亡するとされます。妊婦が感染すると、流産や早産を引き起こす恐れもあります。
 春から夏にかけてが流行期のため、さらに患者が増える恐れがあり、国立感染症研究所は特に子供や高齢者は注意するよう呼び掛けています。
 同研究所によると、はしかの国内の患者数は、全例が報告対象になった2008年は1万人以上でしたが、以降大きく減少し、昨年は232人でした。国内で以前に流行していた土着ウイルスのタイプは、2010年を最後に検出されていません。
 厚生労働省は2015年度までに、土着ウイルスによる感染が1年以上確認されないなどと定義される「排除」を目指していますが、このまま患者が増えていくと、この目標にも影響が出かねません。

 2014年4月9日(水)




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