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■認知症のリスク、喫煙者は2倍 脳神経細胞に影響か [健康ダイジェスト]

 たばこを吸う高齢者は吸わない人に比べ、認知症の発症リスクが2倍に高まる。こうした疫学調査結果を、九州大大学院の研究チームが14日、福岡市で開かれた日本老年医学会の学術集会で発表しました。
 福岡県久山町の住民を15年間にわたって、追跡調査して判明しました。日本人を対象に、認知症と喫煙の関係を研究したのは初めてといいます。
 追跡調査した対象は、1988年に健康診断を受けた老年期の712人(当時の平均年齢72歳)。このうち202人が、2003年までに認知症になりました。
 「喫煙なし」「過去に喫煙」「ずっと喫煙」の3群に分け、それぞれ認知症になった割合を調べたところ、ずっと喫煙している人は喫煙なしの人に比べ、発症リスクが2倍になりました。過去に喫煙していた人と喫煙なしの人では、明確な差はありませんでした。
 712人のうち578人は中年期(平均年齢57歳)の健診データもあり、「中年期も老年期も喫煙なし」「中年期は吸ったが、老年期までにやめた」「ずっと喫煙」の3群で比較すると、ずっと喫煙している人は喫煙なしの人より、リスクが2・8倍に上昇しました。一方、たばこをやめた人は、リスクが1・5倍にとどまりました。
 かつて喫煙は認知症を減らすとの報告があり、近年、それを否定する報告も海外で相次いでいましたが、日本人を対象にした研究でも、たばこが認知症のリスクとなることが示されました。
 九州大学の小原知之助教(精神病態医学)は、「喫煙が脳神経細胞の障害をもたらしたり、動脈硬化を促進したりするのが認知症の誘因になっているとみられる。禁煙が認知症の発症リスクを下げる可能性がある」と説明しました。

 2014年6月16日(月)

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