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■梅毒、都市部の若年層中心に拡大 昨年、1000人を超える [健康ダイジェスト]

 主に性行為で感染する感染症「梅毒」の患者が、増えています。昨年の患者数は現行の統計法になった2000年以降、初めて1000人を上回ったことが、判明しました。
 過去には患者数10万人を超える大流行も引き起こした病気も、現在は抗生物質で治療可能。そのため「過去の病気」と思われがちですが、ここへ来て若年層を中心に感染者がジワジワと増加中です。
 専門家は「早めに治療を受け、感染拡大を防いでほしい」と話しています。
 国立感染症研究所によると、2013年に梅毒と診断された人は前年比351人増(1・4倍)の1226人。2001~05年は500人台で推移していましたが、2011年の621人から3年連続で増加しています。
 男性が989人と8割を占め、特に25~39歳と若年層での感染が目立ちます。
 都道府県別では、東京都が172人と最も多く、大阪府71人、愛知県56人、神奈川県36人、千葉県20人と都市部で広がっています。
 今年も5月25日までで548人と、昨年を上回るペースで増え続けています。
 感染研細菌第1部の大西真部長は、「増加の原因は不明だが、患者の多くは男性同士の性的接触の経験を持っている。こうしたコミュニティーに梅毒が入り込んでいる可能性がある」と指摘しています。
 梅毒は、梅毒トレポネーマ菌が性行為などによって、皮膚や粘膜の傷口などから侵入することで感染します。皮膚が赤くなったり、リンパ節がはれたりすることから始まり、現代ではまれながら進行すると脳や神経が侵され死亡することもあります。
 感染初期の発疹などの皮膚病変から移りやすく、治ったように見えても再び皮膚に異常が出ることもあります。
 大西部長は、「早期に治療することが感染拡大の予防となる。ためらわずに病院で検査を受けてほしい」と呼び掛けています。

 2014年6月15日(日)

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