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■皮膚がんのメラノーマの新薬、世界初承認へ 年内にも流通開始 [健康ダイジェスト]

 ほくろのがんとも呼ばれる皮膚がんの一種「メラノーマ」について、厚生労働省は、国内の製薬メーカーが開発した新たな治療薬を世界に先駆けて承認する方針を決めました。
 メラノーマは進行すると、手術や抗がん剤などによる治療が難しい病気です。
 26日、厚生労働省の専門家会議が開かれ、大阪市に本社がある小野薬品工業が開発したメラノーマの新たな治療薬「オプジーボ」を承認する方針を決めました。
 この薬は体の免疫機能を弱める「PDー1」というタンパク質の働きを妨げることで、免疫にがん細胞を攻撃させてがん細胞の増殖を抑えるのが特徴で、承認されれば世界で初めてだということです。
 オプジーボは、近く正式に承認され、年内にも流通が始まる見通しです。
 メラノーマの患者で作る団体の徳永寛子代表は、「新たな治療薬の承認で救われる患者が増える。患者の数が少ない病気についても薬の開発や承認を進めてほしい」と話しています。
 メラノーマは、メラニンを作り出す皮膚細胞であるメラニン細胞から発生するがん。悪性黒色腫とも呼ばれ、俗に、ほくろのがんと呼ばれることもあります。
 メラニン細胞は、色素を作り、皮膚の色を決める色素細胞。日光がメラニン細胞を刺激すると、メラニンという皮膚の色を濃くする色素がたくさん作られて、メラノーマを発生するリスクが高まります。
 メラノーマは最初、正常な皮膚に新しくできた小さな濃い色の皮膚の増殖性変化として現れます。多くの場合、日光にさらされる皮膚にできますが、もともとあったほくろに発生する場合もあります。体のほかの部位に非常に転移しやすく、転移した部位でも増殖を続けて組織を破壊します。また、メラノーマは遺伝することがあります。
 日本でのメラノーマの発症数は、人口10万人当たり1・5~2人くらいといわれ、年間1500~2000人くらい発症しています。白色人種の多い欧米では人口10万人当たり10数人以上で、オーストラリアは20数人以上の発症と世界一です。日本でも外国でも年々、発症数の増加傾向が認められています。
 日本でのメラノーマによる死亡者は、推計で年間約700人。40歳以上になると発症が多くなり、60~70歳代が最も多くなっています。男女差はありません。

 2014年6月27日(金)

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