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■ウイルス性肝炎、感染がわかっても53万人が治療継続せず 厚労省推計 [健康ダイジェスト]

 肝炎ウイルス検査で感染がわかっても、継続して治療をしていない人が全国に少なくとも53万人いることが、厚生労働省の研究班が推計でわかりました。自覚症状がほとんどないためとみられますが、ほうっておくと肝硬変や肝がんに進行する恐れがあります。
 同省の肝炎対策推進協議会で9日、報告されました。専門家が継続して治療するよう呼び掛けています。
 研究班は、献血で感染が判明した人の割合から、知らないまま感染している人が2011年時点で全国に約78万人いると試算。2000年時点では240万人以上いたとされ、その後治癒した人や死者、通院者数などをもとに推計。その結果、感染を知りながら治療を続けていない人は、全国で53万人以上となりました。
 肝炎ウイルス検査で陽性と判定された2177人の追跡調査では、医療機関を受診したのは1442人。そのうち、継続して治療を受けたのはB型肝炎で70パーセント、C型肝炎で85パーセントでした。
 調査した田中純子・広島大教授(疫学・疾病制御学)は、「自覚症状がなく治療の必要性を感じないため、検査が治療に結び付いていない。効果の高い治療薬や医療費助成もある。陽性ならば医療機関を受診してほしい」と話しています。
 B型肝炎は血液や体液、C型肝炎は血液を介して感染します。感染状態が続くと、慢性肝炎から肝硬変や肝がんに至ることがあります。2012年時点での国内の肝がん死亡者約3万人の8割はC型、1割はB型の持続感染に起因するとされます。

 2014年7月12日(土)

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