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■米国内で初のエボラ熱感染を確認 死亡患者を治療の女性看護師 [健康ダイジェスト]

 米疾病対策センター(CDC)は12日、南部テキサス州ダラスのテキサス・ヘルス・プレズビテリアン病院でリベリア人男性のエボラ出血熱治療に関わっていた看護師の女性が、エボラ熱に2次感染しているのを確認したと発表しました。
 スペインの例と同様に治療中の院内感染で、米国内でエボラ熱の感染が起きたのは初。診断例としては、リベリアで感染しダラスの同病院で8日に死亡したリベリア人男性に続き2例目です。
 病院幹部らによると、看護師の女性は防護服を着用してリベリア人男性の治療に当たっていたといいます。10日夜、軽い発熱の症状が出て隔離され、簡易検査を受けたところ陽性の反応が出たため、CDCがより詳しい検査を行い、感染を最終確認しました。現在、女性の容体は、安定しているといいます。
 CDCのフリーデン所長は、「感染防護策に明らかな誤りがあった。ほかの医療スタッフの感染も懸念される」と指摘。事態を重く見たオバマ大統領は、早急な原因究明をCDCに指示するとともに、保健当局に万全の感染対策を取るよう求めました。
 米メディアによると、CDCは、死亡したリベリア人男性と接触があった可能性がある約100人を特定。その後、48人に絞って健康状態の観察を続けています。そのうち、男性と同居していた女性や病院搬送した救急隊員ら約10人が直接接触した疑いが強いとされていました。2次感染した看護師の女性が観察対象になっていたかどうかは、明らかになっていません。
 一方、世界保健機関(WHO)は10日、西アフリカを中心に大流行中のエボラ出血熱について、欧米も加えた計7カ国における疑い例も含む死者数が4033人、感染者数が8399人に達したと発表しました。医療従事者の死者も233人に達しています。
 9月5日に死者2000人を超えてから、わずか約1カ月で倍増し、死者は4000人を超えました。
 データは8日現在で、国別では、リベリアが死者数2316人、感染者数4076人で最多。シエラレオネは死者数930人で感染者数2950人、ギニアは死者数778人で感染者数1350人。また、米国は死者数1人で感染者数1人、スペインは感染者数1人でした。
 一方、感染拡大がすでに収まっているナイジェリアは死者数8人で感染者数20人、セネガルは感染者数1人と、これまでと変わっていません。

 2014年10月13日(月)

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