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■C型肝炎治療薬、厚労省が注意喚起 服用した患者3人が死亡 [健康ダイジェスト]

 昨年12月に発売されたC型肝炎の治療薬を服用した患者のうち、合わせて3人が肝臓などの機能が悪化して死亡していたことがわかり、厚生労働省は、薬の服用との因果関係が否定できないとして製薬会社に対し、直ちに医療機関に注意を呼び掛けるよう指示しました。
 この薬は、東京都千代田区の製薬会社「ヤンセンファーマ」(米ジョンソン・エンド・ジョンソンの全額出資会社)が製造販売するC型肝炎の治療薬「ソブリアード」(一般名・シメプレビル)です。
 厚労省によりますと、ソブリアードはインターフェロンの治療では効果がなかったC型慢性肝炎の患者らが対象で、発売された昨年12月から9月末までに1万9000人近くが服用したと推定されています。
 これまでに、肝臓や腎臓の機能の悪化の指標となる血液中のビリルビンが8人の患者で大きく上昇し、うち40歳代から60歳代の男女合わせて3人が肝不全や腎不全で、今年に入って死亡していたことがわかったということです。
 このソブリアードには老廃物を分解する肝臓の機能の一部を妨げる副作用があると考えられていることから、厚労省は3人の死亡は薬の服用との因果関係が否定できないとして、ヤンセンファーマに対し直ちに医療機関に注意を呼び掛けるとともに、薬の添付文書を改訂するよう指示しました。
 具体的には、定期的に患者の血液検査を行ってビリルビンの値を測定し、異常が認められた場合は薬の使用をやめることや、患者が体調の不良を感じたり、目や皮膚が黄色くなったり、尿の色が濃くなったりした場合には医療機関の受診を指導するよう求めています。
 ヤンセンファーマは、「今回の事態を重く受け止め、注意喚起を行った上で一層の安全対策を図っていきたい」とコメントしています。

 2014年10月27日(月)




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