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■熱中症で820人搬送、埼玉県と東京都の高齢者3人死亡 [健康ダイジェスト]

 日本列島は14日も気温が高い状態が続き、全国928の観測点のうち99カ所で最高気温が35度以上の猛暑日となりました。最も暑かったのは群馬県館林市で39・3度。
 最高気温30度以上の真夏日は47都道府県すべてで記録し、600カ所に上りました。福島県伊達市の39・1度など、観測史上最高を記録した地点も出ました。
 この厳しい暑さの中、マスコミの集計によると、少なくとも全国で計820人が熱中症とみられる症状で搬送され、うち高齢者3人が死亡しました。
 埼玉県では、川越市の83歳の女性が自宅で死亡し、熊谷市でも83歳の男性が庭で倒れ死亡しました。東京都奥多摩町では、92歳の男性が畑で倒れ、病院で死亡が確認されました。
 また、総務省消防庁の14日発表によると、6~12日の1週間に、全国で3058人が熱中症の症状で救急搬送されました。前週の471人の6・5倍に増えました。搬送時に死亡したのは4人でした。
 9日に九州地方で最高気温が35度以上の猛暑日を今年初めて記録したほか、週末も各地で真夏日となるなど急激な気温上昇が原因とみられます。
 集計によると、3週間以上の入院が必要な重症者は52人、短期の入院が必要な中等症は945人でした。65歳以上の高齢者が半数近くを占めました。
 埼玉県が190人で最も多く、大阪府の185人、熊本の172人と続きました。死亡したのは北海道、埼玉、佐賀、長崎の各1人。
 日本列島は15日も九州から東北の広い範囲で晴れて気温が上がる見込みで、15日の予想最高気温は前橋市と埼玉県熊谷市で36度、佐賀市で35度、東京の都心や福島市、福井市、京都市、それに岡山市で34度などと、各地で厳しい暑さが続く見込みです。
 気象庁は関東甲信に高温注意情報を発表して、15日も引き続き、冷房を使って水分をとるなどして、熱中症に十分注意するよう呼び掛けています。
 熱中症対策に詳しい横浜国立大学の田中英登教授は、猛暑が続いて熱中症で死亡したとみられる人が相次いでいることについて、「先週の金曜日から急に気温が上がったために、体が暑さに慣れる暑熱順化という状態にならず、熱中症になりやすくなっているのではないか」と指摘していました。
 その上で、田中教授は「特に高齢者は汗をかく能力が低下して、体温調節が難しいほか、暑さも感じにくくなっているため、脱水症状になりやすい」とし、「本格的な夏を前に、朝や夕方の涼しい時間にウォーキングなどの軽い運動をして、暑さに慣れる体づくりをしてほしい」と話していました。

 2015年7月14日(火)

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