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■韓国のMERS、12日連続で感染者なし 8月中旬以降、終息宣言の見通し [健康ダイジェスト]

 韓国で、重い肺炎などを引き起こす中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が鎮まりつつあり、「終息宣言」も視野に入ってきました。
 韓国の保健福祉省は17日午前、前日午前までの新たな感染者はゼロだったと発表。これで12日連続で新たな感染者は確認されておらず、公式的に世界保健機構(WHO)が検討中である終息基準日を適用すると明らかにしました。終息宣言は8月中旬以降になる見通しです。
 保健福祉省によると、MERSコロナウイルスへの感染者は5月20日に初めて確認されてから、今月4日までで計186人に上ります。5日以降は新たな感染者は出ていません。16日午前までで、感染者のうち36人が死亡し、致死率は19・4パーセントです。134人が退院し、16人が入院して治療を受けています。
 隔離対象者は155人で、前々日の258人より103人減りました。日常生活に戻った隔離解除者は1万6538人で、前々日の1万6432人より106人増えました。
 韓国では一時、外ではマスクをつける人が増え、ショッピングモールや遊園地などの人出が大幅に減りました。今では日常に戻り、マスクをつける人はほとんどいません。学校の休校もすべて解除され、街もにぎわいを取り戻しつつあります。
 こうした中、韓国政府も終息宣言の基準についてWHOと協議を進めています。保健福祉省によると、最後のMERS治療患者の遺伝子検査で陰性反応が確定した日から最長潜伏期間の2倍に当たる28日間、新たな感染者が出なければ終息を宣言するのが、国際的な基準とされています。現在、MERS治療患者のうち2人が陽性状態。
 これらを踏まえ、保健福祉省は国内感染者の発病がほぼ病院内であり、該当患者が病院内で治療および管理されているという点をWHOに強調する計画で、終息宣言が早まる可能性はあります。
 また、保健福祉省は、公式的な終息宣言以前に、MERS危機段階を「注意」から「関心」段階に下げることを明らかにしました。

 2015年7月19日(日)

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