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■手足口病、過去10年で2番目に大きい流行に 患者数は全国で2万人を超す [健康ダイジェスト]

 4歳くらいまでの幼児を中心に、例年夏に流行する「手足口病」の患者が、この10年で2番目に多くなっています。国立感染症研究所は、特に幼い子どものいる家庭に向けて、こまめに手を洗うなど予防に努めてほしいと呼び掛けています。
 手足口病は、手のひらや足の裏、口の中などに発疹や水疱ができるウイルス性の感染症で、幼い子どもを中心に感染し、まれに脳炎や髄膜炎などの重い症状を引き起こすことがあります。
 患者のせきやくしゃみなどの飛沫や、排出物を触った手などを介して、感染します。通常は1週間度で治りますが、症状が治まった後も2~4週間は、便などからウイルスが排出されます。
 今年は、過去10年で2番目の大きな流行となっており、国立感染症研究所によりますと今月6日から12日までの1週間に全国3000の小児科の定点医療機関から報告された患者の数は2万3329人で、前の週の1万7294人からさらに6035人増えました。1医療機関当たりの患者数は7・39人で、国の警報基準である5人を超えています。
 1医療機関当たりの患者数を都道府県別でみますと、福井県が最も多く19・91人、次いで奈良県が15・71人、京都府が14・78人、埼玉県が12・59人、栃木県が12・33人、群馬県が11・48人、東京都が10・34人などとなっています。当初、西日本が中心だった流行が全国的に広がってきており、39の都道府県で患者が増えています。
 また、今年は手足口病を引き起こすウイルスの中でも、治った後に爪がはがれることもある「コクサッキーA6」という型が3割ほどを占めています。
 国立感染症研究所の藤本嗣人室長は、「患者の便からは治った後も長期間ウイルスが排出されるので、家庭や保育園などでオムツを適切に処理したり、こまめに手洗いをしたりすることが大事だ。口の中に発疹ができると飲み物も飲みたがらない子どももいるが、暑い日が続いているので脱水症状を起こさないよう気を付けてほしい」と話しています。

 2015年7月21日(火)

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