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■長寿日本、女性は3年連続で世界1位 男性は3位 [健康ダイジェスト]

 2014年の日本人の平均寿命は、女性が86・83歳、男性が80・50歳と、いずれも過去最高を更新し、女性は3年連続で世界1位に、男性も世界3位と、日本はトップクラスの長寿国となっています。
 厚生労働省によりますと、2014年の日本人の平均寿命は、女性が86・83歳、男性が80・50歳で、2013年に比べて女性は0・22歳、男性は0・29歳上回り、いずれもこれまでで最も長くなりました。 女性と男性の平均寿命の差は6・33歳で、2013年より0・07歳縮まりました。男女差は女性の延びの大きさに伴って拡大傾向にありましたが、2003年の6・97歳をピークに緩やかに縮まってきています。
 平均寿命が公表されている主な国や地域と比べると、女性は3年連続で世界1位で、スペイン、フランスが続いています。男性は2013年よりも順位が1つ上がり、香港、アイスランドに次ぐ世界3位で、日本はトップクラスの長寿国となっています。
 平均寿命が延びていることについて厚労省は、「医療技術の進歩で日本人の主な死因のがんや心臓病、それに肺炎などに対する効果的な治療ができるようになったことや、健康志向の高まりで元気なお年寄りが増えていることが背景にあり、今後、さらに平均寿命が延びる可能性はある」と分析しています。
 日本人の平均寿命が延び続ける背景には、心身ともに「若返っている」高齢者の存在があることが、専門家の調査でわかってきました。
 東京都新宿区に住む福屋智亘さんと(76歳)、妻の良子さん(76歳)は、毎週スポーツジムに通い体力を維持しています。福屋さんの歩く速度は秒速1・74メートルで、13年前に日本老年学会の研究グループが調査した60歳代後半の人より速く、身体機能が10歳以上「若返って」いることがうかがえます。
 福屋さん夫婦は体力作りに加え、日ごろからパソコンを使って調べ物をするなど好奇心を失わないよう心掛けているということです。「新しいことを覚えるのに時間がかかるか」、「予定や約束を忘れることがあるか」など合わせて14の項目を尋ねる認知機能を測る調査でも、2人とも10歳以上若返る結果となりました。
 福屋さんは、「趣味を楽しむには体力が必要です。わからないことがあるとすぐ調べ、新しい知識が入ってくるとワクワクします。これが若さの秘けつだと思います」と話していました。
 日本老年学会の研究グループが、都内のある地域の高齢者およそ3500人を対象に認知機能を調べた結果、今年と2004年を比べると、高齢者が5歳から10歳程度若返っていたことがわかったということです。
 高齢者の研究を続けている桜美林大学加齢・発達研究所の鈴木隆雄所長は、「今の60歳代から80歳代は、日本の高度経済成長とともに歩んできた世代で、食生活の改善や医療技術の進歩の恩恵を受けている。また、この世代は教育を受ける機会が広がり、生涯を通じて学ぶ意欲が高まっていることも若返りに影響している」と話しています。

 2015年7月30日(木)

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