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■WHO、アフリカでのポリオ流行の終息を発表 ナイジェリアで根絶 [健康ダイジェスト]

 WHO(世界保健機関)は25日、ポリオ(小児まひ)が西アフリカのナイジェリアで流行のおそれがなくなったと宣言し、アフリカのすべての国でポリオの流行が終息したと発表しました。
 幼い子供が感染しやすく、口から感染するポリオウイルスが神経を侵し、手足がまひするなどの後遺症が残るポリオは、多くの国で根絶されたものの、パキスタン、アフガニスタン、それにナイジェリアの3カ国では流行が続いていました。
 このうちナイジェリアについて、WHOは25日、昨年7月以降新たな感染者の報告がないとして、ポリオの流行国リストから外したと発表しました。
 ナイジェリアでは2012年にポリオの感染が122件報告され、世界全体の半数以上を占めていましたが、ワクチンの予防接種を広めた結果、流行のおそれがなくなったということです。
 これでアフリカのすべての国で、ポリオの流行が終息したことになります。
 WHOは、「ナイジェリアは目覚ましい前進を成し遂げたが、再び流行しないよう警戒を続ける必要がある」としています。
 一方、パキスタンとアフガニスタンでは、イスラム過激派などによってワクチンの接種が妨害されるケースもあり、今年に入ってからも合わせて41件の感染が確認されているということで、WHOはポリオの世界的な根絶に向けて努力を続ける必要があるとしています。
 日本では、1960年(昭和35年)に、ポリオ患者の数が5000人を超え、かつてない大流行となりましたが、生ポリオワクチンの導入により流行は収まりました。1980年(昭和55年)の1件を最後に現在まで、ワクチンによらない野生のポリオウイルスによる新たな患者は出ていません。

 2015年9月27日(日)

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