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■すい臓がん発見の検査キットを開発 国立がん研究センター [健康ダイジェスト]

 がんの中で早期発見が難しいすい臓がんを、血液を調べるだけで高い確率で見付け出せる検査キットを国立がん研究センター(東京都)のチームが開発し、3年後をめどに実用化を目指すことにしています。
 すい臓がんを早期発見するための検査キットを開発したのは、国立がん研究センターの本田一文ユニット長のチーム。
 チームでは、「アポリポプロテインA2(apoA2)アイソフォーム」という蛋白質が善玉コレステロールを形成し、すい臓がんの患者の血液の中で濃度が低下していることを米国立がん研究所との共同研究で発見し、この蛋白質を測定する検査キットを開発しました。
 そして、検査キットと従来からある血液マーカーを組み合わせ、がん患者と健康な人の血液合わせて653人分を調べたところ、早期のすい臓がんの患者を97パーセントから100パーセントの高い確率で見付け出すことができたということです。
 すい臓がんは、がんの中でも早期発見しにくく治療も難しいがんで、進行すると5年後の相対生存率が10パーセント未満になるのが実態です。
 チームでは今後、神戸大学などと協力し、さらに5000人分の血液で検査の有効性を確認し、3年後をめどに医療現場で広く使えるよう実用化を目指すことにしています。
 本田ユニット長は、「今回開発した検査方法はキット化されていて、どこでも使うことができる。より精密な検査が必要な人を見付け出し、がんの早期発見につなげたい」と話しています。 
 成果は、イギリスの科学誌サイエンティフィック・リポーツ(電子版)に9日付で掲載されました。

 2015年11月10日(火)




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