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■世界の糖尿病人口、4億人を超える 2015年、国際糖尿病連合が発表 [健康ダイジェスト]

 世界各国の糖尿病関連団体でつくる(IDF、本部ブリュッセル)は15日までに、2015年の世界の糖尿病人口(20~79歳)が11人に1人に当たる約4億1500万人に上るとの推計を発表しました。
 有病率は8・8パーセントで、昨年より2830万人増えました。
 先進国だけでなく発展途上国でも増加傾向にあり、有効な対策を施さないと、2040年には10人に1人に当たる約6億4200万人に達する見込みだとしています。14日は、国連が認定した世界糖尿病デーでした。
 糖尿病関連の医療費は約81兆円(6730億ドル)で、世界の主な国で全医療費の5〜20パーセントを占めています。糖尿病の医療費は、2040年までに約96兆円(8020億ドル)に増えると予測されています。
 国際糖尿病連合では、世界を7地域に区分し統計値を出しています。日本が含まれる「西太平洋地域」は、世界で最も糖尿病人口の多い地域。
 西太平洋地域の糖尿病人口は約1億5320万人(有病率8・8パーセント)で、全世界の37パーセントがこの地域に集中しており、2040年までに約2億1500万人に増加すると予測されています。中国とインドネシア、日本の3カ国が、世界ランキングの上位10位に名を連ねています。
 西太平洋地域は糖尿病人口が多いにもかかわらず、費やされている糖尿病関連の医療費は全世界の13パーセントに相当する約13兆円(1060億ドル)でした。
 世界ランキングでは、第1位は中国(1億960万人)で、初めて1億人を超えました。第2位インド(6920万人)、第3位アメリカ(2930万人)となり、上位3カ国の順位は昨年と同じでした。昨年10位だった日本は、9位で約720万人。
 糖尿病に起因する疾患による死者は、500万人でした。糖尿病と糖尿病合併症は、ほとんどの国で死亡原因の上位を占めています。
 糖尿病を発症している可能性が高いにもかかわらず、検査を受けて糖尿病と診断されていない人の数は、全世界で約1億9300万人(46・5パーセント)に上ります。つまり、世界の糖尿病有病者のおよそ半分は、自分が糖尿病であることを知りません。
 適切な糖尿病の治療を続けていれば、脳卒中、失明、腎臓病、足病変といった合併症の多くは予防が可能ですが、そのためには早期診断と治療が必要となります。糖尿病は初期の段階では自覚症状の乏しい病気なので、1年に1回以上は糖尿病の検査を受ける必要があります。
 糖尿病は大きく1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病に大きくタイプが分かれます。2型糖尿病が最も多く、高所得の国では91パーセントを占めています。一方、1型糖尿病は約8万6000人の子供が毎年発症しており、発症数は毎年3パーセントずつ増加しています。世界の小児1型糖尿病(0〜14歳)の患者数は、約54万2000人に上ります。

 2015年11月15日(日)




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