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■患者団体が精神科病院を4段階で評価  インターネットで公開中 [健康ダイジェスト]

 治療の実態がわかりにくく、よい医療機関を選ぶ手掛かりがない精神科の「見える化」を進めるため、うつ病などの患者や家族でつくるNPOが、診療の内容などを独自に点数化したアンケートの結果を、インターネットで公開しました。
 NPOは、「患者や家族が医療機関を選ぶ際の参考にしてほしい」としています。
 アンケート結果を公開したのは、うつ病や統合失調症などの患者や家族、医療者ら、およそ1万人の会員でつくる千葉県市川市のNPO法人「地域精神保健福祉機構(略称コンボ)」です。
 NPOによりますと、会員の患者のうち、40パーセント以上が信頼できる病院に出合うまで5年以上かかっているという調査結果があり、その間に症状を悪化させてしまうケースもあるということです。また、病気を画像や検査値で示せる体の病気と違い、回復度が見えにくい精神疾患は、治療成績の公開がほとんど行われていません。
 このためNPOは適切な医療機関を見付ける参考にしてもらおうと、100人以上の精神科医から意見を得て客観的に評価し得る質問を選んだ上で、今年6月から会員全員にこれまでにかかった医療機関の診療内容などを尋ねるアンケートを行いました。
 そして、有効な回答があったおよそ1200人分のデータを集計し、NPOのウェブサイトで公開しました。
 公開されたアンケート結果では、NPOが把握する精神科の医療機関の約4分の1に当たるという全国843の医療機関について、その総合評価が4段階で示されているほか、個別の医療機関ごとに、「病名を告げられたか」「治療法の選択肢が示されたか」「治療の効果について説明があったか」「飲んでいる薬は何種類か」「医師は人として信頼できる態度で接しているか」「医師の質問は(患者の自発的な)気付きを助けているか」といった、治療内容や医師の対応など25の項目について評価の結果が示されています。また、全国の平均と比較したグラフでも示されています。
 NPOの島田豊彰専務理事は、「精神科の治療の内容は、外から見えにくく、当事者が答えたアンケート結果を、病院や医師を選ぶ際の一つの参考にしてほしい」と話しています。
 公開された情報は11月中は誰でも見ることができますが、医療機関ごとの個別の25項目の評価に関しては12月以降、会員だけに限定して公開するということです。
 アドレスは(http://comhbo.net)。問い合わせはコンボ(電話047・320・3870)へ。

 2015年11月22日(日)




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