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■脊髄損傷、iPS細胞とロボスーツの併用で治療 慶応大など臨床研究へ [健康ダイジェスト]

 慶応大とベンチャー企業サイバーダイン(茨城県つくば市)は18日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を利用した再生医療と医療用ロボットスーツHAL(ハル)を併用して、脊髄(せきずい)損傷を治療するための共同研究を始めると発表しました。
 今春から脊髄損傷の患者をロボットスーツHALで治療する臨床研究を始め、それでも十分に機能が回復しない患者にはiPS細胞を使った治療を検討していくといいます。
 計画では、共同研究は2段階。まず、脊髄損傷になって半年以上たった患者など20~30人に対して、1~3カ月間、ロボットスーツHALを装着して歩行訓練を実施。歩行能力が改善したかなどを評価します。
 次に、それでも機能回復が不十分な患者に対して、iPS細胞を使った新しい治療法をロボットスーツHALでの訓練と組み合わせます。
 慶応大は、iPS細胞からつくった神経幹細胞を移植して脊髄損傷を治療する研究を進めており、今回の共同研究とは別に、来年にも臨床研究を申請する予定にしています。
 慶応大の岡野栄之教授は、「マウスやサルの実験では、神経幹細胞の移植とリハビリの併用で脊髄損傷の治療に効果があることを確認している。近い将来、人でもiPS細胞とHALの相乗効果をねらいたい」と話しています。
 HALは、全身の筋力が低下した難病患者が下半身に装着し、歩行機能の改善を図る医療用ロボットで、サイバーダインが開発。筋委縮性側索硬化症(ALS)や筋ジストロフィー、脊髄性筋委縮症など8つの難病を対象にした医療機器として昨年11月、承認されています。
 HALは、患者が装着して足を動かそうとする際に、脳から太ももやひざの皮膚の表面に流れるわずかな電気信号を感知し、モーターで両足に装着した器具を動かすことで、患者の歩行や立ったり座ったりする動作を補助します。
 交通事故などで脊髄損傷になる人は、毎年5000人以上で、10万人以上がまひなどの後遺症を負っています。

 2016年4月19日(火)




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