■髪の毛を作る毛包を大量作製 マウスで成功、横浜国大 [健康ダイジェスト]
髪の毛を作り出す「毛包」と呼ばれる器官を大量に作り出し、新たに毛を生やすことに横浜国立大学の研究チームがマウスを使った実験で成功しました。将来、人の髪の毛を再生させる治療法につながると注目されます。
この研究を行ったのは、横浜国立大学の福田淳二准教授らのチーム。マウスの胎児から、毛包を形作る上皮性細胞と間葉性細胞の2種類の細胞を取り出して混ぜ、酸素をよく通すようにした300個以上の小さな穴があるシャーレの中で培養しました。すると数日で穴の中で2種類の細胞が自然に分かれ、実際に体内で形作られるのと同じように、数百個単位の毛包が形成されたということです。
これを生まれ付き毛の生えないマウスの背中に移植したところ、長さ1センチほどの黒い毛が生えてきて、毛が生え替わるサイクルが働き始めたことも確認できたということです。
これまで髪の毛を作り出す毛包を1つずつ作る研究はありましたが、毛包を人工的に大量に作り出す仕組みができたのは初めてだということで、今後、人の脱毛症などの治療に使えるように研究を進めていくということです。
福田准教授は、「今後3年間程度で人の細胞を使った臨床研究を進め、10年後をめどに実際の治療として成り立つようにしたい」と話しています。
2016年4月30日(土)
この研究を行ったのは、横浜国立大学の福田淳二准教授らのチーム。マウスの胎児から、毛包を形作る上皮性細胞と間葉性細胞の2種類の細胞を取り出して混ぜ、酸素をよく通すようにした300個以上の小さな穴があるシャーレの中で培養しました。すると数日で穴の中で2種類の細胞が自然に分かれ、実際に体内で形作られるのと同じように、数百個単位の毛包が形成されたということです。
これを生まれ付き毛の生えないマウスの背中に移植したところ、長さ1センチほどの黒い毛が生えてきて、毛が生え替わるサイクルが働き始めたことも確認できたということです。
これまで髪の毛を作り出す毛包を1つずつ作る研究はありましたが、毛包を人工的に大量に作り出す仕組みができたのは初めてだということで、今後、人の脱毛症などの治療に使えるように研究を進めていくということです。
福田准教授は、「今後3年間程度で人の細胞を使った臨床研究を進め、10年後をめどに実際の治療として成り立つようにしたい」と話しています。
2016年4月30日(土)
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