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■ジカ熱やデング熱媒介のヒトスジシマカ、5月から活動 感染症研究所が推定 [健康ダイジェスト]

 中南米を中心に感染が広がっているジカ熱や、デング熱のウイルスを媒介するヒトスジシマカが、日本で活動を始める時期を、国立感染症研究所などのチームが推定しました。
 同研究所昆虫医科学部の駒形修・主任研究官と小林睦生・名誉所員らは、2008~2015年に国内各地でヒトスジシマカが採集された日と平均気温の関係を分析。今年3月の平均気温をもとに、今年の蚊の活動開始日を推定しました。
 それによると、熊本市で5月5日、大阪市で5月8日、東京都新宿区で5月10日など、九州から関東までの大半の地域が5月前半でした。盛岡市は6月9日で、九州と1カ月以上の差がありました。実際の活動開始と2日ほど前後する可能性があるといいます。
 駒形さんは、「これまでは研究者らの経験や勘をもとに予想していた。今回の推定結果を蚊の対策に役立ててほしい」と話しています。
 推定では、1年を通じて蚊が活動する沖縄県や、蚊がいない青森県以北は対象外としました。
 一方、ブラジルの保健当局は26日、今年1月からの3カ月間に、同国で報告されたジカ熱の発症件数が9万1000件を超えたことを明らかにしました。
 発表によると、1月3日から4月2日までの期間に、9万1387件のジカ熱発症が報告されており、より貧しい北東部では同3万286件でした。これまでに3人が死亡しているといいます。
 ジカ熱を巡っては、ウイルスの体内潜伏期間や性感染リスクのほか、関連する疾患および障害、ウイルスを伝播するネッタイシマカなどの蚊の種類の把握など、わかっていることは極めて少ない状況です。
 最近では、新生児の小頭症や、まひや死亡の原因となるギラン・バレー症候群などの成人の神経障害の原因と断定されています。

 2016年4月30日(土)




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