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■認知症の行方不明、発見遅れで生存率低下 5日以降ゼロ [健康ダイジェスト]

 認知症による徘徊(はいかい)で行方不明になった高齢者は、発見に時間がかかると生存率が著しく低下していく傾向にあることが、厚生労働省の研究班の調査で明らかになりました。
 当日中に見付かれば8割以上が生存しているため、地域ぐるみの早期発見の体制づくりが求められそうです。
 調査は、桜美林大学老年学総合研究所の鈴木隆雄所長らが厚労省から研究費を受けて実施。2013年度中に認知症が疑われる状況で警察に行方不明者届が出された1万322人のうち、死亡した388人を含む776人の家族に調査票を郵送し、全項目で回答のあった204人分を分析しました。
 発見されたのが行方不明になった当日なら82・5パーセントが生存していましたが、翌日ならその日に発見された人の63・8パーセント、3~4日目は計21・4パーセントと低下。5日目以降は、生存者がいませんでした。
 死因では、水死や低体温症を含む凍死が多い傾向が、浮かび上がりました。また、亡くなった人の4割以上は、程度の軽い認知症でした。徘徊中の高齢者の発見者は、家族や捜索関係者以外が半数を占めました。
 鈴木所長は、「軽度だからという先入観を持ってはならない。地域社会の協力が早期発見につながる」と話しています。

 2016年5月27日(金)

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