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■ジカ熱、患者を看護していた人が感染 アメリカ西部ユタ州 [健康ダイジェスト]

 中南米を中心に急速に流行が拡大し、この夏、国内でも流行が懸念されているジカ熱(ジカウイルス感染症)について、アメリカの疾病対策センター(CDC)は、西部ユタ州でジカ熱患者を看護していた人が感染したと発表しました。
 流行地域への渡航歴がなく、感染した人との性交渉もないケースは、アメリカでは初めてとみられ、CDCは感染経路について調査を進めています。
 ジカ熱は、妊娠中の女性が感染すると、頭部が先天的に小さい小頭症の新生児が生まれる出生異常を引き起こすと指摘されています。
 CDCは18日、西部ユタ州でジカ熱の男性患者を看護していた親戚が、ジカ熱に感染したと発表しました。70歳代で基礎疾患を抱えていた男性患者は6月末に死亡しましたが、流行地域への渡航歴があり、血液からは通常の感染者の10万倍を超える量のウイルスが検出されたということです。
 男性患者の親戚はその後回復していますが、流行地域への渡航歴がない上、感染した人との性交渉もないということです。
 アメリカ国内では、流行地域への渡航歴がある感染者との性交渉による感染者が、これまでに1300人余り報告されていますが、この蚊の媒介と性交渉の2つの経路以外で感染したケースは初めてとみられます。
 一方で、ユタ州には、ジカ熱のウイルスを媒介する蚊が生息していないとされるため、これまでのところ感染経路はわかっていません。
 CDCは、「ジカウイルスについては毎日、何か新しいことが明らかになっている。性交渉以外で人から人へ直接感染する例があるのかどうかわからず、調査を続ける」としています。
 ジカウイルスは、血液、精液、唾液、尿、母乳、女性生殖管の分泌物サンプルなどで検出されることが、これまでの研究で判明しています。
 「空気感染が可能性の一つとして考えられるか」との記者の質問に対し、CDCの医療の質向上部門の医学疫学者、マイケル・ベル氏は「我々の一連の作業において、検討のテーブルから本当に除外されるものは何一つない。このテーブルは非常に広く、可能性を過小評価するのは極力避けたいと考えている。だが、医療処置のようなことが行われていない限り、そうしたことが起きる可能性は極めて、極めて低いと思われる」と答えました。

 2016年7月19日(火)

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