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■ジカ熱の感染リスク、妊娠可能な年齢層の女性165万人に及ぶ イギリスの研究チームが発表 [健康ダイジェスト]

 昨年5月以降、中南米を中心に続くジカ熱(ジカウイルス感染症)の流行で感染のリスクにさらされる妊娠可能な年齢層の女性は推計165万人に上り、数万人の妊婦の新生児に生まれ付き頭が小さい小頭症などの悪影響が出るおそれがあるとする研究報告をイギリスなどの研究チームが発表しました。
 ジカ熱の流行は、現在もブラジルなど中南米を中心に続いており、妊娠中の女性が感染すると生まれ付き頭が小さい小頭症の新生児が生まれる原因となるおそれが指摘されています。
 イギリス南部のサウサンプトン大学などの研究チームは、各国の人口の年齢層の分布や、ジカ熱と同じく蚊がウイルスを媒介して広がるデング熱の流行のデータなどを使って今後、免疫の獲得によって流行が収束するまでにどのくらいの人が感染するかシミュレーションを行いました。
 その結果、ブラジルやメキシコなどの中南米では推計9340万人が感染し、このうち妊娠可能な年齢層の女性の数は165万人に上ることがわかったとしています。
 国別にみますと、感染のリスクにさらされる妊娠可能な年齢層の女性が最も多いのはブラジルの58万人、メキシコが26万人、ベネズエラが14万人などとなっています。研究チームによりますと、この推計を基にした場合、新生児に小頭症などの悪影響が出る可能性がある妊婦は数万人に上るおそれがあるということです。
 小頭症を始めとした先天性疾患の新生児は、7月7日までにブラジルやコロンビアなど8つの国や地域で1700人以上報告されています。
 ジカ熱の問題に詳しい神奈川県衛生研究所の高崎智彦所長は、「小頭症との関連が指摘される中、165万人という数字は出産可能年齢の女性たちが大きなリスクに直面していることを表している。オリンピックも来月から始まるが、日本人についても妊娠中や妊娠を予定している女性は改めて行かないよう呼び掛けたい」と話しています。

 2016年7月26日(火)

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