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■世界の昨年1年間の平均気温、観測史上最高に 産業革命前より1度高く [健康ダイジェスト]

 昨年1年間の世界全体の平均気温は観測史上最も高くなり、産業革命前との差が初めて1度を超えたことが、北アフリカのモロッコで開かれているCOP22(第22回国連気候変動枠組み条約締約国会議)で報告され、パリ協定に基づく世界規模の温暖化対策が急務であることが改めて確認されました。
 世界気象機関(WMO)は8日、2011年から2015年までの5年間の世界の気象と地球温暖化の影響について報告書をまとめ、COP22の会場で発表しました。
 それによりますと、昨年までの5年間は世界全体の平均気温が観測史上最も高くなり、特に昨年は5年間で最も暑く、18世紀後半にイギリスから始まった産業革命前との差が初めて1度を超えたということです。
 また、海面の水位も海氷や陸上の雪が溶けることで、人工衛星の観測によると世界全体の平均で1年に3ミリほど上昇しており、2012年にニューヨーク市などアメリカの東海岸を襲ったハリケーン、サンディの高波による被害や、2013年に高知県四万十市で国内で最も高い41度の最高気温を観測するなど日本各地で記録された猛暑は、人類が排出した温室効果ガスによる地球温暖化によって、被害や影響がより深刻になったと指摘しています。
 地球温暖化対策の新たなルールであるパリ協定では、世界の平均気温の上昇を、産業革命前に比べて今世紀末に2度未満、できれば1・5度までに抑えるよう努力するという目標を掲げていますが、今回のWMOの報告で、パリ協定に基づく世界規模の温暖化対策が急務であることが改めて確認されました。
 WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、「気候変動の影響は1980年代以降、世界規模で目に見えるようになっている。熱波や干ばつ、記録的な大雨や洪水などの危険性が増えている。これは深刻に受け止めるべき事態で、COP22での議論に生かされることを期待している」と話しています。

 2016年11月9日(水)

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