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■次世代がん治療薬のCAR—T細胞療法を承認申請 製薬のノバルティスファーマ [健康ダイジェスト]

 スイスの製薬大手ノバルティスの日本法人「ノバルティスファーマ」は23日、次世代のがん治療薬として知られるCAR—T(カーティー)細胞療法を、厚生労働省に承認申請したと発表しました。国内でのCAR—T細胞療法の申請は初めて。
 CAR—T細胞療法は効果が高く高額な治療法として知られており、医療の進展による恩恵と費用負担について、改めて議論を呼びそうです。
 2種類の白血病に対する治療薬として国内申請しました。アメリカでの製品名は「キムリア」で、昨年8月に世界で初めて承認されました。ヨーロッパでは、昨年11月に承認申請しています。
 費用は高額で、アメリカでの薬価は治療1回当たり47万5000ドル(約5100万円)の値が付いてます。このためアメリカでは、ノバルティスは一部の公的保険加入者に対し、効果が出た時のみ患者が費用を負担する成果報酬型の支払い方法を採用しています。
 日本では、CAR—T細胞療法は未承認。また、他の医薬品も含めて成果報酬型の支払い方法も認められていませんが、厚労省は「企業から申請があれば検討したい」としています。ノバルティスファーマのCAR—T細胞療法は、厚労省から希少疾病用再生医療等製品の指定を受けており、優先審査によって早ければ年内の承認も視野に入ります。
 CAR—T細胞療法は、患者の免疫細胞を遺伝子操作して体内に戻す治療法で、白血病への治療効果は従来の治療法より高く、複数の治療法が無効となった若年性の白血病に80%以上の患者で効果を示しました。
 ノバルティスファーマのデイビッド・レノン常務(オンコロジー事業本部長)は、「この新しい治療法を一日でも早く日本の患者にも届けられるよう、厚生労働省や医療関係者と協働して取り組んでいく」とコメントしました。
 有望市場であるCAR—T細胞療法を巡っては、幅広いがん種について開発競争が繰り広げられており、日本の製薬会社では第一三共や武田薬品工業、タカラバイオなども参入しています。

 2018年4月27日(金)

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