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■全国のアスベスト患者が集合し国に交渉 新薬の早期承認や救済策の充実を求める [健康ダイジェスト]

 アスベスト(石綿)が原因で発症する重篤ながん「中皮腫」などの患者約50人と遺族ら計約220人が1日、全国各地から東京都内に集まり、厚生労働省などの担当者に新薬の早期承認や救済策の充実を求める交渉を行いました。
 従来の交渉では患者は数人程度しか参加していませんでしたが、国の対応が進まないため、患者自身が生の声で現状を伝えることにしたといいます。交渉は、「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」(東京都江東区)が呼び掛けた 「省庁交渉だヨ! 全員集合」。
 参加者たちは、まず衆議院議員会館を訪れ、集まった国会議員に対し、一昨年に中皮腫を発症した41歳の女性が、「医師から平均余命2年と宣告された。働くことすらできない人は絶望と孤独の中で生活している」と述べ、患者を取り巻く厳しい現状を訴えました。
 参加者たちは、この後、厚労省や環境省などの関係省庁の担当者に対し、工場などの職場以外でアスベストを吸い込むなどして労災認定を受けるのが難しい患者に、国から支給される療養手当の引き上げや、肺がん治療薬「オプジーボ」の中皮腫治療薬への早期承認、新たな治療法の開発などを要望しました。
 省庁側からは「持ち帰り検討する」との返答が多く、昨年、中皮腫と診断された福岡県の建材会社に勤務する53歳の男性は、「自分が動けるうちに、国に対して気持ちをぶつけたくて参加しました。年間死者は1500人以上、1日に平均して4人から5人の患者が亡くなっており、国を挙げての対策をお願いしたい」と早急な対応を求めました。

 2018年6月3日(日)

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