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■出産後1年未満に死亡した女性の死因、自殺が最多 産後うつでメンタルの悪化の疑い [健康ダイジェスト]

 出産した後1年未満の間に自殺した女性は2015~2016年の2年間に少なくとも92人に上ることが、国立成育医療研究センターの調査で初めてわかりました。出産後1年未満の女性の死因では最も多く、専門家は、多くが産後のうつが関係しているとみて、母親の支援体制を充実させることが必要だとしています。
 出産した後の女性は体調や生活リズムが大きく変化することなどで、10人に1人の割合でうつになると指摘されていますが、自殺にまで至るケースがどれくらいあるのか、実態はわかっていませんでした。
 国立成育医療研究センターの研究チームは、2015~2016年の2年間のデータを使って、出産後1年未満に死亡した女性の死因を調べた結果、自殺が92人と最も多く、次いで、がんが70人、心疾患が24人と続きました。
 自殺のあった時期では、出産後1カ月ですでに10人に上り、1年を通して起きていたほか、年齢別にみると、35歳以上で自殺に至る割合が高くなっていました。
 研究チームによりますと、出産後の女性の自殺の実態が明らかになるのは初めてで、多くが産後のうつなどメンタルの悪化が関係しているとみています。
 産後のうつの対策を巡っては、厚生労働省は昨年度から、出産まもない母親の心の問題を含めた健康状態を把握する取り組みを支援する制度を始めましたが、初年度に実施した自治体は4%にとどまっています。
 国立成育医療研究センター研究所の森臨太郎部長は、「自殺の背景にある産後のうつのリスクの高い人を早期に見付けて、産科施設や行政の連携といった支援につなげることが必要で、早急に対策を実施していくことが大切だ」と話しています。

 2018年9月5日(水)

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