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■新型コロナウイルス、北海道で新たに12人感染確認 全国最多の感染者66人に [健康ダイジェスト]

 北海道と札幌市は、新型コロナウイルスの感染者が28日、新たに12人確認されたと発表しました。北海道内で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、中国の湖北省武漢市からの観光客らを含め、全国最多の66人となりました。
 札幌市によりますと、市内で感染が確認されたのは60歳代の女性と60歳代の男性2人の合わせて3人です。
 女性は命に別状はないということですが、人工呼吸器をつけているため、詳しい聞き取りができず、職業や海外渡航歴はわからないということです。
 道によりますと、札幌市以外では、▽せたな町の80歳代の無職の女性、▽千歳市の10歳未満の男の子、▽深川市の80歳代の無職の男性、▽上川地方の60歳代の無職の女性、▽中富良野町の60歳代の無職の男性、▽北見市の60歳代の会社員の男性と60歳代の無職の女性、▽釧路地方の40歳代の無職の男性と70歳代の無職の男性の合わせて9人の感染が確認されたということです。
 道は、いずれも程度は軽く、濃厚接触者については調査中だとしています。
 このうち、千歳市の10歳未満の男の子は2月18日に39度の発熱があり、3つの医療機関を5回にわたって受診した後、検査の結果、感染が確認されたということです。
 北海道で感染者が突出して多いのは、中国人に人気の冬の観光シーズンが感染の広がった時期と重なったためとみられます。
 北海道内で感染が初めて確認されたのは1月28日で、武漢市からの旅行者でした。2月14日に札幌市で道在住者の感染が初判明して以降、感染者は函館市、苫小牧市、根室市、旭川市、中富良野町、北見市など広範囲に広がりました。
 観光庁の2018年調査によると、中国人旅行者の道内での宿泊者数は1~2月、延べ60万人で、首位の東京都の70万人に肉薄しています。今年1~2月に開かれ、202万人が訪れた「さっぽろ雪まつり」では、スタッフ2人が感染したほか、道内外の複数の感染者が発症前に訪れました。
 会場は屋外のため感染リスクは高くないはずですが、札幌医大の横田伸一教授(微生物学)は「ホテルやレストラン、観光施設で感染が広がった可能性は否定できない」と語っています。寒さの厳しい北海道では、建物の気密性が高く、地下道が張り巡らされていることが、感染リスクを高めたとの指摘もあります。
 政府の専門家会議のメンバーで東北大の押谷仁教授は、「当初は中国人中心だったが、現在は日本人の間で『クラスター』と呼ばれる患者の集団発生が複数起きていると考えられる。感染拡大を食い止めるには疫学調査を徹底し、クラスターを封じ込めるしかない」と話しています。

 2020年2月28日(金)

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