■新型コロナウイルス、世界の死者２万人超 イタリアとスペイン計１万人超

　各国政府の発表などを基にした26日午前のまとめで、新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、全世界で２万714人に上りました。１万人を超えた21日未明時点から、約５日で倍増しました。
　イタリアの死者数が7503人と最も多く、スペインの3434人が続き、両国で合わせて１万人を超えました。３番目は、3287人の中国となっています。感染者数は、全世界で45万人に達しました。
　世界保健機関（ＷＨＯ）のテドロス事務局長は25日の定例記者会見で、ロックダウン（都市封鎖）について「時間を稼ぎ、医療システムへの負担を減らす」と効果を指摘しました。一方で、都市封鎖だけで流行を終わらせることはできないとの認識を示し、「この機会を利用して積極的な措置を取るよう求める」と述べ、実施している国に対して検査や隔離、治療の徹底を促しました。
　また、テドロス氏は今夏の東京オリンピック・パラリンピックの延期に関して、「難しいが賢明な判断をした」と評価しました。
　一方、死者数が最も多いイタリアでは、政府の発表で中国の約２倍の7503人になりました。イタリアでは感染の拡大を食い止めるため全土で外出を規制する措置が取られていますが、これを守らない人が少なくないとして、自治体のトップが相次いでメッセージを投稿して自宅にとどまるよう訴えました。
　感染の状況はスペインでも深刻で、政府の発表よりますと、亡くなった人は738人増えて3434人になりました。スペインでは亡くなる人が急激に増えており、スケートリンクを臨時の遺体安置所として遺体を受け入れているということです。
　アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が運営する新型コロナウイルスの流行状況追跡サイトによると、アメリカで確認された死者数は25日、1031人となり、感染者数は６万8572人となっています。
　数時間前の時点では、同サイトに掲載されたアメリカの死者数は827人。また、24日時点での死者数は、600人とされていました。
　アメリカの感染者数は、中国、イタリアに次ぎ世界で３番目に多くなりました。確認された感染者数に基づくアメリカの致死率は１・５％となったものの、実際の感染者数は発表値よりもはるかに多いと考えられることから、致死率はこれよりも低いとみられます。
　感染拡大が最も急速な州の一つがニューヨーク州で、同サイトによるとニューヨーク市ではこれまでに280人が死亡しています。

　２０２０年３月２６日（木）

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by Mariaamoky (2020-03-26 16:28)