SSブログ

■外来患者の約3%から新型コロナウイルスの抗体検出 神戸市の病院で調査 [健康ダイジェスト]

 神戸市の病院を新型コロナウイルス以外の理由で受診した患者1000人を対象にした調査で、約3%から新型コロナウイルスに感染していたことを示す抗体が検出されたことがわかりました。専門家は、「感染者の多さを示しているが、大部分の人は感染していないともいえ、外出自粛などの対策は引き続き必要だ」と指摘しています。
 神戸市中央区にある市立医療センター中央市民病院の医師などの研究チームは、今年3月末から4月7日にかけての8日間に、新型コロナウイルス感染と無関係の理由で外来を受診した患者から無作為に1000人を選び、血液中に新型コロナウイルスに感染した後にできる抗体があるか調べました。
 その結果、3・3%に相当する33人から抗体が検出されたということです。研究チームでは、調査の対象が外来患者に限られることや検査の正確性に一定の課題があるとした上で、これを神戸市の人口に換算すると約5万人が感染したことになるとしています。
 2日夜、記者会見した市立医療センター中央市民病院の木原康樹院長は、「相当数の人が感染しており、PCR検査だけでは実態をつかめていない可能性が示された」と指摘。すでに感染した人の割合が抗体検査で把握できるようになれば、外出やイベントの自粛を緩めるかどうかの判断材料にできるとの見方を示しました。
 この結果について感染症の予防対策に詳しい関西福祉大学の勝田吉彰教授は、「実際の感染者の多さを示す貴重なデータだが、大部分の人は感染していないともいえ、外出自粛などの対策は引き続き必要だ」と指摘しています。

 2020年5月3日(日)

nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。