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■中国政府、医療物資確保のためコロナウイルスの危険性を公表せず アメリカ政府が分析 [健康ダイジェスト]

 アメリカの国土安全保障省は、新型コロナウイルスの発生当初、中国政府がマスクなどの医療物資を海外から大量に買い占めるため、ウイルスの危険性を国際社会にあえて公表しなかった可能性が高いとする分析をまとめました。
 アメリカのAP通信や政治専門サイトのポリティコは、国土安全保障省が5月1日付けでまとめた内部文書を入手したとして、その内容を伝えました。
 それによりますと、中国政府は新型コロナウイルスの危険性の詳細を今年1月に世界保健機関(WHO)に報告する前に、国外から大量の医療用マスクや手袋、防護服などを輸入していたということです。
 一方で、中国製の医療物資の輸出は大幅に減っていて、中国政府は、医療物資を確保する動きを隠すため、輸出の規制を否定し、貿易量の公表を遅らせたほか、ウイルスの重大な危険性も国際社会にあえて公表しなかった可能性が高いと結論付けています。
 この分析内容についてマイク・ポンペイオ国務長官は3日、アメリカABCテレビの番組で問われ、「正しい事実だ」と答えました。
 ドナルド・トランプ政権は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大について、中国による隠蔽が原因だと批判を強めています。しかし、アメリカ国内ではトランプ政権の対応が遅く医療物資も不足しているという批判も出ており、中国側は、トランプ政権は自らへの批判をそらそうと根拠のない主張を続けていると反発しています。

 2020年5月5日(火)

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