■新型コロナウイルス、世界の感染者364万人 アメリカの感染者は119万人超

　アメリカのジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センターの調べによると、アメリカ東部時間５日午後４時（日本時間６日午前５時）時点の新型コロナウイルスの感染者数は世界で約364万人、死者数は25万5000人に達しました。イギリスは介護施設など病院外で亡くなった人も対象に加えたことで死者数が２万9000人に達し、イタリアを抜いて世界で２番目に多くなりました。
　感染者数が最多となるアメリカは119万4000人となり、死者数は７万人を超えました。新規感染者数は１日に２万人超と、高止まりが続いています。
　新規の感染者数の推移には、州ごとの違いも出てきました。外出制限を続けるニューヨーク州は新規の感染者数が４月前半まで１万人を超えていたが、足元では5000人未満に減っています。一方で、外出制限を緩和したテキサス州やミズーリ州では感染者数が再び増加する兆しがあります。
　ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は５日の記者会見で、ワシントン大学が４日に公表した死者数の最新予測に言及し、「経済再開を急げば経済的な損失は減らせるが、人命が失われる」と指摘しました。ワシントン大学は各州が行動規制を緩めて感染リスクが増えることを反映し、アメリカの死者数が８月上旬までに13万5000人と１カ月前の予測の２倍超の水準になるとしました。
　ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は５日の記者会見で、市内の病院で血管の炎症を引き起こす川崎病に似た症状が子供に出ていると警告しました。症状が確認された15人の子供のうち、10人が新型コロナウイルス検査か抗体検査で陽性と出ています。川崎病は重症化すると心臓障害につながるとされ、市当局は似た症状が出た場合は即座に病院に連絡するよう呼び掛けました。イギリスやフランス、イタリア、スペインといったヨーロッパ諸国でも、同様の事例が確認されています。
　デブラシオ市長は、６日未明から市内の地下鉄の24時間営業を取りやめることを踏まえ、休止時に数百人の警察官を配置すると明らかにしました。

　２０２０年５月６日（水）

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