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■愛媛県、新たに17人が新型コロナウイルス感染 松山市の病院で集団感染 [健康ダイジェスト]

 松山市内の病院の入院患者や職員など合わせて17人について、新型コロナウイルスに感染していたことが、新たに確認されました。
 この病院では、介護職員として勤務する男性とその同僚の感染がすでに確認されており、愛媛県は病院で集団感染が起きたとしています。
 新たに感染が確認されたのは、松山市内の牧病院に入院する50歳代から90歳代までの患者など11人と、この病院で看護や介護の職員として勤務している30歳代から50歳代までの男女6人の合わせて17人です。
 この病院では、介護職員として勤務している30歳代の男性が発熱などの症状を訴え、その後、12日になって感染が確認され、同僚の40歳代の女性と、男性の家族の10歳代の女性も13日、感染が確認されていました。
 このため、愛媛県や松山市が病院の職員や入院患者などの検査を進めた結果、新たに17人の感染が確認され、県はこの病院で集団感染が起きたとしています。
 その上で、感染経路については一般の外来とは区別された病棟で感染が発生していることや、入院患者に対し外部からの見舞いの自粛を求めていたことなどから、病院の職員が感染し、そこから院内感染につながった可能性があるとしています。
 県などは今後、感染者の詳しい行動を確認するとともに、濃厚接触者への検査を行い、状況の把握と感染の拡大防止に努めることにしています。
 17人の感染確認は、愛媛県が1日に発表した感染者の数としては最も多く、県内で感染が確認されたのは68人となりました。
 愛媛県の中村時広知事は記者会見で、松山市内の病院で新型コロナウイルスの集団感染が確認されたことについて、「感染経路はまだわかっていないが、陽性と確認された人と接触があった人には自宅待機をお願いするなど、これ以上の感染拡大防止にスピード感をもって対応している」と述べました。
 また、中村知事は愛媛県内での感染確認の状況について、13日、菅義偉官房長官と西村康稔経済再生担当相に連絡したことを明らかにした上で、「緊急事態宣言の解除について愛媛県がどのようになるかはわからないが、どのようになろうが、これまで県民にお伝えしている通り、今月31日までは現在の警戒レベルを維持し対応していきたい」と述べました。

 2020年5月14日(木)

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