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■新型コロナウイルス、猫同士でも感染が広がる 東大などの共同研究チームが確認 [健康ダイジェスト]

 東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らの研究チームは、猫の間で新型コロナウイルスが感染することを確かめました。実験で使った6匹の猫はいずれも症状は出なかったものの、これまでにも人から猫にうつる可能性が指摘されており、飼い猫を屋外に出している人は注意が必要です。
 アメリカのウィスコンシン大学などとの共同研究の成果で、アメリカの臨床医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」(電子版)に論文が掲載されました。
 1辺50センチメートルから1メートルのおりに、猫を2匹ずつ入れて実験。一方の猫にだけ人から採取した新型コロナウイルスを接種して感染させ、換気のよい部屋で飼育しました。
 6日後にはすべてのおりで、もう一方の猫から新型コロナウイルスを検出し、感染を確認しました。体温上昇や体重減少など、何らかの体調変化は確認できなかったものの、それぞれの猫は感染から5~6日たつと、ウイルスを検出できなくなりました。ウイルスの量が大幅に減ったためと考えられるといいます。
 河岡教授は「猫は仲がいいとくっついてじゃれ合う。実験のような環境は実際に起こり得るる」と話し、猫から人に感染する可能性や、猫が重症化する可能性は「まだ報告例がなくわからない」としています。
 4月にはアメリカのニューヨーク州で、飼い猫が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、人から猫に感染する可能性が指摘されています。河岡教授は、「新型コロナウイルスに感染した人は飼い猫を外に出さないようにし、あまり猫を触らないようにしてほしい」と言う。
 4月には中国の研究チームが、人から採取した新型コロナウイルスを動物に接種し、ウイルスが増えるかを調べ、猫やフェレットは新型コロナウイルスに感染しやすく、犬などは感染しにくいとする論文を発表しました。

 2020年5月14日(木)

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