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■アストラゼネカ、新型コロナウイルスワクチンのイギリスでの治験を再開 監督当局が安全認める [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスのワクチンを開発しているイギリスの製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大は12日、中断していた最終段階の臨床試験(治験)をイギリス国内で再開したと発表しました。治験参加者に神経系の症状が出て中断されていましたが、監督当局から安全に継続できると認められたといいます。
 アストラゼネカとオックスフォード大のワクチンは、治験段階にある35種のワクチン候補の中で最も先行しているものの一つ。開発に成功した場合、日本政府は1億2000万回分の供給を受けることで基本合意しています。
 同社の治験はイギリスやアメリカ、ブラジル、日本など各地で行われているものの、「原因不明の病気が起きている可能性がある」として、6日から自主的に中断していました。
 同社によると、専門家委員会が安全性に関するデータを調べ、イギリス国内での治験は安全に再開できると判断。報告を受けたイギリスの医薬品・医療製品規制庁が再開を認めたといいます。治験を再開できるとした判断の医学的な根拠は明らかにしておらず、治験参加者に関する情報も「開示できない」としています。
 アメリカのメディアによると、同社のパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)は9日の投資家との電話会議で、治験に参加した女性に「横断性脊髄(せきずい)炎」と一致する症状がみられたが、回復していると語っていました。
 オックスフォード大も声明を出し、「この治験で約1万8000人がワクチン投与を受けている。大規模な治験では一部参加者の具合が悪くなることは予想され、安全性を評価するためにすべての症例を慎重に審査する必要がある」としました。
 アストラゼネカの日本法人によりますと、イギリスでの治験の再開を受けて、現在、中断している日本国内で)の治験についても再開するか検討を始めたということです。今後、再開の時期などについて、関係機関と協議を進めるとしています。

 2020年9月13日(日)

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