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■新型コロナウイルス、冬の空気の乾燥で拡散拡大 スパコン富岳が予測 [健康ダイジェスト]

 空気が乾燥する冬を前に、新型コロナウイルスの飛まつの広がりについて、計算速度世界一を誇るスーパーコンピューター「富岳」を使った最新の予測が公表され、乾燥によって室内でウイルスがより広がりやすくなることがわかりました。
 神戸市にある理化学研究所や神戸大などの研究チームは、「富岳」を使って新型コロナウイルスの飛まつの広がりを分析しており、今回は湿度の違いなどによる予測が13日に公表されました。
 それによりますと、オフィス内でマスクを着けずにせきをした場合を想定し、1・8メートル先に座る机の向かいの人にかかる飛まつの数を予測した結果、湿度が90%の場合に比べ、湿度が30%まで乾燥すると飛まつが霧状に広がりやすくなり、かかる飛まつが3倍に上ることがわかりました。
 研究チームは、部屋の加湿が感染防止に役立つことが裏付けられたとしています。
 また、飲食店で複数での食事を想定した予測では、4人掛けのテーブルでマスクを着けずに顔を向けて1分ほど会話した場合、正面に座った人より隣に座った人のほうが、距離が近いためかかる飛まつが5倍に上り、最も感染リスクが高くなりました。斜め前に座った人にかかる飛まつは最も少なく、正面の4分の1にとどまりました。
 さらに、多くの人が声をそろえて歌う合唱を想定した予測では、全員が大声を出すことで気流が生まれ、前の列の人のリスクがかなり高い状態になるとした上で、人と人との間隔を空けたりマウスガードを付けたりすれば、リスクの低減に効果があるとしています。
 研究チームは、今後、食事の際のエアコンによる風の影響やリスクについても予測することにしており、引き続き感染症に対応した生活の在り方を提言したいとしています。
 理研の坪倉誠チームリーダーは、「部屋の湿度は70%程度に維持するのが適切だ。座る位置にも気を付けてほしい。特に冬場は換気するのが重要だ」と話しています。

 2020年10月14日(水)

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