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■新型コロナ変異種、中国でも初確認 中国、国産コロナワクチンを初承認 [健康ダイジェスト]

 中国保健当局は30日、イギリスで最近検出された新型コロナウイルスの変異種について、国内で初めての感染症例が確認されたことを明らかにしました。
 中国疾病対策予防センターは同日夜公表した研究報告の中で、国内でのこの変異種への最初の感染者は、イギリスから14日に帰国した上海在住の23歳の女性だと明かしました。
 女性は帰国時に軽微な症状を呈しており、入院。疾病対策予防センターによると、「イギリスへの渡航歴と核酸検査での異常」を理由に、女性の検体の遺伝子検査を24日に実施。 上海や武漢で先に見付かっていたものとのは異なる株であることがわかり、さらなる検査をへて、イギリスで10月から広がっていたB1.1.7だと確認されたといいます。
 この変異種により、中国を始め50カ国以上がイギリスに対する渡航制限を講じています。
 また、中国の保健当局は31日、国有製薬大手の中国医薬集団(シノファーム)傘下の北京生物製品研究所が開発し、79%の有効性が報告された新型コロナウイルスワクチンを「条件付き」で承認したと発表しました。世界最多の13億人以上の人口を抱える中国のワクチン接種にとって、大きな一歩となります。
 シノファームの国産ワクチンは、臨床試験(治験)最終段階である第3相試験中の国内の競合他社に先んじており、アジアにおける新型ウイルスとの闘いで突破口となる可能性があります。
 ただ緊急投与を夏から認めており、保健当局によると、医療関係者や国外での勤務に従事する労働者に対し、これまでに国産ワクチン約450万回分が接種されました。
 中国国家衛生健康委員会の曾益新副主任は、条件付きでの承認によって、重症化しやすい人や高齢者といったハイリスクグループにワクチンの接種対象を拡大できると述べました。
 シノファームは30日、自社が開発しているワクチンの最有力候補で、79・34%の有効性が示されたと発表。アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの製薬ビオンテックが共同開発したワクチンの95%や、アメリカの製薬大手モデルナの94%と比べると有効性は低いものの、それでも中国にとっては形勢を一変させるものとなります。
 曾氏は、「国全体の予防を確立するためには、国民の60~70%の接種が必要だというのが一般的な見解だ」と述べました。
 中国政府は、春節(旧正月)を迎える2月中旬までに数百万人の接種を計画しています。さらに中国は、1年前に武漢で最初に確認された新型ウイルスによるパンデミック(世界的な大流行)からの立ち直りを目指す国際社会でリーダーシップを発揮するために、「公正な価格で」ワクチンを発展途上国と迅速に共有すると約束しています。

 2020年12月31日(木)




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