■台湾でインド型変異ウイルス市中感染を初確認 水際対策強化へ

　台湾政府の新型コロナウイルス対策本部は26日、インドで確認された新型コロナウイルスの変異ウイルスの市中感染が台湾で初めて確認されたと発表しました。
　発表によりますと、６月６日に南アメリカのペルーから台湾に入った２人が新型コロナウイルスに感染していたことがわかり、検出されたウイルスがインド型変異ウイルスであることが25日にわかったということです。
　南部の屏東（へいとう）県ではこの２人を発端に、親族やタクシー運転手など合わせて10人に感染が広がり、対策本部は26日、このうち４人がインド型変異ウイルスに感染していることを確認しました。
　台湾ではインド型変異ウイルスの市中感染が確認されたのは、初めてです。これまでに確認されたのは、いずれも海外からの渡航者でした。
　対策本部は感染拡大を食い止めるため、感染者が見付かった屏東県の特定の地域を対象に、スーパーやコンビニなどの営業を３日間停止するよう指示。　
　また、対策本部は、変異ウイルスのリスクが特に高いと見なすインド、イギリス、ペルーなど合わせて７カ国から27日以降に台湾に入る人の隔離場所を専用の施設に限定するなど、水際対策を強化します。
　７カ国以外から到着する人についても、これまで認めていた自宅での隔離は禁止し、専用の施設か隔離用のホテルに入ることを義務付けます。
　台湾はワクチンの調達が遅れていて、感染力が強いとされる変異ウイルスの流入に危機感を強めています。
　26日に発表された新規感染者は、前日比４人増の80人。死者は13人でした。　

　２０２１年６月２７日（日）

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