■ニュージーランド、１人感染で３日間ロックダウン 半年ぶりに市中感染確認

　ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は17日、デルタ型変異ウイルスが疑われる１人の新型コロナウイルスの市中感染が確認されたことを受け、全土で３日間のロックダウン（都市封鎖）を実施すると発表しました。市中感染が確認されたのは、半年ぶり。
　この措置は、最大都市オークランドで１人の市中感染が確認されたことを受けたもので、オークランドでは７日間、そのほかの地域では３日間実施されます。
　ニュージーランドは、厳しい国境管理や外出制限でウイルスを抑え込み、2021年２月末以降、市中感染は確認されていませんでした。
　ニュージーランドの保健省は、オークランドで17日に公共交通機関を使う人や、公共の場で社会的距離を確保できない人に対して、マスクを着用するよう指示。市中感染者の隔離措置などについてはまだ決まっておらず、オークランドの保健当局が現在、検疫措置などとの関連について追跡調査を行っているといいます。
　テレビ演説でアーダーン首相は、デルタ型変異ウイルスを「ゲームチェンジャー」だと指摘。「打ち勝つことができなければ、何が起こるかを我々は他国で見てきた。チャンスは一度しかない」と訴えました。

　２０２１年８月１７日（火）

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