■サッカーヨーロッパ選手権、ロンドンで観客6400人がコロナに感染 イギリス政府報告 [健康ダイジェスト]
イギリス政府は20日、変異ウイルスによる感染が拡大していた6月から7月にかけて、大人数の観戦を認めてロンドンで開催したサッカーヨーロッパ選手権の8試合で、合わせて約35万人の観客のうち、約6400人が新型コロナウイルスに感染したとする調査結果をまとめました。
調査対象は、10カ国11都市を会場としたヨーロッパ選手権のうち、決勝、準決勝を含むロンドンで開催された8試合。イギリス政府が今春以降、新型コロナ感染拡大の前並みに観客を入れたイベントで感染の広がり具合を調べてきた実証実験の一環でした。
報告書によると、決勝、準決勝はいずれも、収容人数上限の75%に当たる6万人超が観戦し、地元イングランドがイタリアと対戦した決勝だけで、新たな感染者は約3400人に上ったとみられるといいます。
各試合では、観客に陰性証明やワクチン2回接種の記録提示を求めました。報告書は、ウイルスの潜伏期間などから約3000人が観戦時点ですでに感染しており、競技場内外で拡散させた可能性があるとしました。
チケットを持たない人が警備を突破して乱入するなど、「観客が感染対策を守らなかった」ことが要因とも分析しました。
一方、同じ時期に開催されたテニスのウィンブルドン選手権では観戦者延べ約30万人に対し、感染者は約880人にとどまりました。
イギリス政府は調査結果を受け、「密の状態で、ウイルスがいかに簡単に広がるかが示された」として、ワクチン接種、マスク着用を改めて呼び掛ける一方、対策が十分取られていれば「大規模イベントは安全に開催できる」と結論付けました。
2021年8月22日(日)
調査対象は、10カ国11都市を会場としたヨーロッパ選手権のうち、決勝、準決勝を含むロンドンで開催された8試合。イギリス政府が今春以降、新型コロナ感染拡大の前並みに観客を入れたイベントで感染の広がり具合を調べてきた実証実験の一環でした。
報告書によると、決勝、準決勝はいずれも、収容人数上限の75%に当たる6万人超が観戦し、地元イングランドがイタリアと対戦した決勝だけで、新たな感染者は約3400人に上ったとみられるといいます。
各試合では、観客に陰性証明やワクチン2回接種の記録提示を求めました。報告書は、ウイルスの潜伏期間などから約3000人が観戦時点ですでに感染しており、競技場内外で拡散させた可能性があるとしました。
チケットを持たない人が警備を突破して乱入するなど、「観客が感染対策を守らなかった」ことが要因とも分析しました。
一方、同じ時期に開催されたテニスのウィンブルドン選手権では観戦者延べ約30万人に対し、感染者は約880人にとどまりました。
イギリス政府は調査結果を受け、「密の状態で、ウイルスがいかに簡単に広がるかが示された」として、ワクチン接種、マスク着用を改めて呼び掛ける一方、対策が十分取られていれば「大規模イベントは安全に開催できる」と結論付けました。
2021年8月22日(日)
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