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■異物混入と同じ工場製のモデルナワクチン、接種3日後に30歳代の男性2人死亡 因果関係は不明 [健康ダイジェスト]

 アメリカのモデルナ製の新型コロナウイルスワクチンに異物が混入していた問題で、厚生労働省は28日、同じ工場で製造されたとして使用中止を求めたワクチンを、以前に接種した38歳と30歳の男性2人が死亡したと発表しました。接種と死亡との因果関係は不明で、今後、有識者検討会で評価します。
 発表では、2人はいずれも、異物が見付かったものと同じスペインの工場で、同工程で作られた製造番号「3004734」(約52万回分)のワクチンを2回目に接種しました。このワクチンから異物は見付かっていませんが、厚労省はこれらを含めた計3つの製造番号のワクチン163万回分の使用中止を求めています。
 38歳の男性は8月15日に接種し、翌日に38・5度の発熱がありました。17日に解熱したものの、18日に自宅で死亡が確認されました。
 30歳の男性は22日に接種し、翌日は発熱で仕事を休みました。回復した24日は出勤し、帰宅後に就寝。25日朝に死亡が確認されました。2人に基礎疾患やアレルギー歴はなく、死因はわかっていないということです。
 異物が混入していた製造番号「3004667」(約57万回分)では、25日時点で9件の副反応疑いが報告されました。死亡した2人が接種したものは13件で、もう一つの同工場・同工程の番号「3004956」(約54万回分)はゼロでした。
 有識者検討会部会長の森尾友宏・東京医科歯科大教授は、「死亡例が偶然に生じた可能性もあり、現時点では接種との関係は不明だ。今後、症例に関する情報や、混入した異物の性質、身体への影響の可能性などについて情報を収集した上で慎重に評価を行う必要がある」としています。

 2021年8月28日(土)




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