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■オミクロン型、デルタ型と症状異なり呼吸困難ない 南アフリカの医師が証言 [健康ダイジェスト]

 新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン型」の存在を11月24日に最初に発表した南アフリカでは、感染が急速に拡大しています。
 首都プレトリア近郊の医師、モゼセ・ポアーネさんは、オミクロン型とみられる感染者はデルタ型とみられる感染者と多くが症状が異なり、呼吸困難に陥っていない、などと証言しました。
 南アフリカでは、2日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者が1万1535人と、この2週間ほどで30倍以上に増えています。
 ポアーネさんは保健当局によるウイルスのサンプル調査で、今年9月には全体の91%がデルタ型だったのに対し、11月には74%がオミクロン型だったことから、今年9月以前に診察した患者はデルタ型に感染し、この1週間余りで診察した7人の患者はオミクロン型に感染していたとみています。
 ポアーネさんは以前のデルタ型とみられる感染者と最近のオミクロン型とみられる感染者は多くが症状が異なると指摘し、「冬の間や今年の初めごろ、患者は頭痛、めまい、食欲の減退、体力の低下、せきなどを訴えていたが、せきは肺の奥深くからだった。だから多くが酸素が必要で、入院治療が必要だった。私が今、目にしている傾向は、のどにとどまっているせきで、入院治療の必要がない」と証言しました。
 また、ポアーネさんは「先週、診察した感染者のうち、何人かはワクチンを接種済みだった」と述べ、オミクロン型でいわゆるブレイクスルー(突破)感染が起きた可能性があるとしています。
 一方で、その感染者たちの症状は軽いと述べ、オミクロン型に感染してもワクチンが重症化を防いでいるのではないかとの見方を示しました。
 オミクロン型を最初に確認した南アフリカの病院の医師で、南アフリカ医師会のアンジェリク・クッツェー会長も、約30人のオミクロン型とみられる感染者を診察したところ、デルタ型とみられる感染者とは異なる症状を示していたと語っており、その症状は倦怠感や頭痛、体の痛み、まれにのどの痛みやせきであり、血中酸素濃度の低下や味覚・嗅覚の喪失といったデルタ型の症状とは違って、ベータ型にかなり似た症状を示していたと語っています。
 オミクロン型の感染力やワクチンの効果に及ぼす影響などはまだわかっておらず、世界各国の科学者が調査を進めています。

 2021年12月3日(金)




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