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■国内5例目のコロナワクチン申請 アメリカのノババックス開発、武田薬品が山口県で製造 [健康ダイジェスト]

 武田薬品工業は16日、アメリカのバイオ企業ノババックスが開発する新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省へ製造販売承認を申請したと発表しました。国内での承認申請は5例目で、認められれば、アメリカのファイザーなどに次いで国内で使用できる4番目のワクチンになります。日本政府はすでに1億5000万回分の供給を受ける契約を結んでいます。武田は承認取得後、2022年初頭にも供給を始める方針。
 ノババックスのワクチンは「組み換えタンパク」と呼ばれるタイプのワクチンで、3週間間隔で2回接種します。海外の臨床試験(治験)では、発症予防の効果が約90%、中等症~重症を予防する効果は100%でした。ノババックスはイギリスで販売承認を申請中で、アメリカでは承認申請に向けた準備を進めています。オミクロン型への効果については検証を始めた段階です。ファイザー製やモデルナ製と異なり冷蔵での保存が可能で、輸送・管理がしやすいメリットがあります。
 武田は海外で承認された医薬品について海外のデータを基に審査を簡略化する「特例承認」の仕組みは使わず、通常の承認手続きで申請しました。審査には数カ月程度かかるとの見方も出ています。
 武田は2020年にノババックスと提携。ノババックスが海外で大規模な治験を実施していたのに加え、国内で供給を担う武田は2021年2月から国内向け治験を実施していました。武田は技術移転を受けて、2022年初頭にも光工場(山口県光市)で年間2億5000万回分を生産する体制を整えます。国内供給のほか、海外への輸出も検討する方針です。

 2021年12月17日(金)




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