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■アメリカの公共交通機関でのマスク義務付け、連邦地裁の判決で無効に [健康ダイジェスト]

 アメリカのジョー・バイデン政権が旅客機や鉄道、バスなどの公共交通機関に対して義務付けているマスク着用について、フロリダ州の連邦地方裁判所が18日、着用義務付けを違法とする判決を言い渡しました。これを受けてバイデン政権は同日、着用命令は当面の間、アメリカ全土で無効になると発表しました。
 連邦地裁のキャスリン・キンボール・ミゼル裁判官は、マスク着用義務付けを違法と判断した理由について、アメリカ疾病対策センター(CDC)の法的権限を逸脱しており、行政法違反に当たると指摘しました。
 バイデン政権当局者は18日夜、判決の内容を精査し、次の措置を検討していると述べ、「本日の判決は、CDCの公共交通機関に対するマスク命令が現時点で無効であることを意味する。従って、運輸保安庁(TSA)は公共交通機関および運輸拠点におけるマスクの使用を強制しない」とした上で、CDCは引き続き、屋内の公共交通機関を利用する際のマスク着用を勧告するとしました。
 今回の判決は、マスク義務を巡るアメリカの混乱に拍車をかけています。デルタ航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空、アラスカ航空などは18日夕、マスクを着用するかどうかを選択できるようにすると発表しました。
 アメリカの司法省が裁判所命令の差し止めを求め、判決を不服として控訴する方針かどうかはわかっていません。
 CDCは先週、マスク義務付けを5月3日まで延長すると発表したばかりでした。

 2022年4月20日(水)




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