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■原因不明の小児急性肝炎、ヨーロッパやアメリカで報告相次ぐ WHOが監視 [健康ダイジェスト]

 イギリスを中心に子供が重い急性肝炎を発症したという報告が4月に入って相次ぎ、世界保健機関(WHO)が警戒を強めています。ヨーロッパ疾病予防管理センター(ECDC)は19日、アイルランドやスペインなどのヨーロッパ各国のほか、アメリカのアラバマ州でも疑い報告が寄せられたと発表。各国で原因究明に向けた調査が進んでいます。
 最初に症例を確認したイギリスの健康安全保障庁によると、今年1月1日から4月12日にイギリス全体で74人の小児の急性肝炎の報告がありました。多くで黄疸(おうだん)や下痢、腹痛などの胃腸症状がみられ、6人が症状の悪化により肝臓移植を受けていました。死亡例は報告されていないといいます。
 発症者から従来のA~E型肝炎ウイルスは検出されておらず、健康安全保障庁は、胃腸炎やプール熱(咽頭(いんとう)結膜熱)などを起こすアデノウイルスの関与が考えられるとし、新型コロナウイルスや他の感染症、環境的な背景も含めて調査を進めています。74人はいずれも新型コロナウイルスのワクチン接種を受けておらず、ワクチンとの関連は否定されています。発症者の問診結果からは飲食物や生活習慣の共通点はみられなかったといいます。
 ECDCは、イギリスからの報告に続き、デンマーク、アイルランド、オランダ、スペインでも症例報告があったほか、アメリカのアラバマ州の1~6歳の子供にもアデノウイルスの陽性反応を示した急性肝炎の報告が9例あると発表。これまでの調査から、何らかの感染症が原因になっている可能性が最も高いとみています。

 2022年4月20日(水)




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