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■コンクリートに塗ると二酸化炭素を吸収させる新物質開発 清水建設と北海道大 [健康ダイジェスト]

 建物に使われているコンクリートに塗ると、空気中の二酸化炭素(CO2)を吸収させる新たな物質を開発したと企業と大学の研究チームが発表し、建設業界での二酸化炭素の削減につながる技術として期待されています。
 コンクリートは、製造の過程で二酸化炭素を多く発生させることが知られており、建設業界として二酸化炭素の削減に取り組んでいます。
 大手建設会社の清水建設と北海道大学は、この課題に取り組むため、水素や窒素などからなるアミンと呼ばれる種類の新たな化合物を開発しました。
 この化合物をコンクリートの表面に塗ると、効率よく二酸化炭素を取り込み、炭酸カルシウムとしてコンクリートの内部に閉じ込めるような反応が起きるということです。
 何も塗らなかった場合と比べて、吸収量は1・5倍から2倍に高まるということで、密閉した容器の中で実験を行うと、1時間半ほどで二酸化炭素の濃度が25%ほど下がっていました。
 二酸化炭素を吸収したコンクリートは、内部の鉄筋が腐食しにくくなり、耐久性を高める効果もあるということで、ビルやトンネルなどのコンクリート構造物に塗ることで、二酸化炭素の削減につながるとしています。日本国内のコンクリート構造物は約300億トンと推計され、こうした露出部全体に本技術を適用すると3億トン以上の二酸化炭素を吸収できる可能性があるといいます。
 清水建設技術研究所の辻埜真人グループ長は、「二酸化炭素の排出量の削減は建設業界においても大きな課題で、実用化を急ぎたい」と話しています。
 実験室レベル・現場レベルでの性能評価と検証を続け、2026年ごろの実用化を目指すといいます。

 2022年6月4日(土)




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