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■熱波の発生頻度、2060年代まで増加 国連の世界気象機関が警告 [健康ダイジェスト]

 国連(UN)の世界気象機関(WMO)は19日、現在、西ヨーロッパで猛威を振るっているような熱波の頻度が今後増えると警告しました。増加傾向は少なくとも2060年代まで続くといいます。
 WMOは西ヨーロッパでの熱波を受け、スイス・ジュネーブで世界保健機関(WHO)と共同会見を行いました。その中でWMOは、大気中にこれまでにない量の二酸化炭素(CO2)を排出する国々は、現在発生している熱波を警告と捉えるべきだと指摘しました。
 WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、温暖化対策が成功するかどうかとは関係なく、少なくとも2060年代までは熱波の発生頻度の増加傾向は続くとの見通しを示しました。
 「気候変動により記録が更新され始めている。将来、こうした種類の熱波は今よりも普通になり、熱波自体も強力になる」とし、「排出量は増え続けている。特に最大の排出源であるアジアの大国で排出量増加を抑えることができなければ、2060年代で熱波がピークになるかどうかもわからない」と指摘しました。
 西ヨーロッパを見舞った記録的な熱波は各地で山火事を起こし、イギリスでは19日、ロンドンを始め複数の地点で観測史上初の気温40度超となりました。
 イギリス気象庁によると、最も気温が高くなったのは中部コニングスビーで40・3度(速報値)を記録しました。各地で火災が発生し、水難事故も多発。熱中症などとみられる救急要請も相次ぎました。
 これまでの最高気温は2019年7月に南部ケンブリッジで観測された38・7度で、19日は少なくとも34地点でこの記録を上回りました。ロンドン中心部のセントジェームズ・パークやヒースロー空港などで40度を超え、北部スコットランドでも34・8度に達して観測史上最高となりました。
 イギリスのメディアによると、高温の影響で原野などから出火し、ロンドンだけで火災は少なくとも10件に上りました。ロンドン東部のウェニントンでは住宅に次々と延焼しました。鉄道も線路の変形などで運休が相次ぎました。

 2022年7月21日(木)

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