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■サル痘のPCR検査、各都道府県で実施可能 ワクチンの備蓄は十分で治療薬も準備 [健康ダイジェスト]

 25日に日本国内で感染者が初確認されたウイルス感染症「サル痘」に関して、先立つ海外での流行を受け、厚生労働省はすでに国内流入に備えた検査、治療体制の整備を実施しています。当初、検査で陽性を確認できたのは国立感染症研究所のみでしたが、検査試薬の配布などを進め、47都道府県の少なくとも1カ所の地方衛生研究所でPCR検査ができるようになっています。
 サル痘の効果的な予防策はワクチンとされます。天然痘のワクチンには約85%の発症予防効果があり、重症化予防も見込めます。天然痘ワクチンは国内でKMバイオロジクス(熊本市)が製造しており、厚労省は29日に専門家部会を開いて、サル痘ワクチンとして承認するかを審議します。日本では、天然痘ワクチンの定期接種は1976年以降行われていないものの、厚労省は「十分な量を備蓄している」としています。
 天然痘ワクチンは国立国際医療研究センター(東京都新宿区)で患者と濃厚接触した家族やパートナーに接種できる体制を整えており、地方などで患者が発生した場合は同センターから職員を派遣して接種します。同センターでは入院患者を担当する医師ら50人に事前接種を済ませており、接種対象を各地の保健所や地方衛生研究所の職員らに拡大することを検討しています。
 治療には天然痘の治療薬「テコビリマット」を投与できます。アメリカ企業が開発した飲み薬で、ヨーロッパではサル痘の治療薬として承認されています。国内では未承認ですが、厚労省が薬を輸入しました。特定臨床研究という位置付けで、国立国際医療研究センターや藤田医科大病院(愛知県)、りんくう総合医療センター(大阪府)、琉球大病院(沖縄県)の計4カ所で投与が可能で、投与時には入院して経過観察が行われます。

 2022年7月26日(火)

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