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■アメリカCDC所長、6月末退任へ 新型コロナ対策に一区切り [健康ダイジェスト]

 アメリカ疾病対策センター(CDC)は5日、新型コロナウイルス対策を主導してきたロシェル・ワレンスキー所長が6月末で退任すると発表しました。世界保健機関(WHO)の「国際的な公衆衛生上の緊急事態」宣言終了に続き、アメリカの公衆衛生上の緊急事態宣言と国家非常事態宣言も5月11日に解除される予定で、新型コロナの対応に一定の区切りがついたと判断したとみられます。
 ワレンスキー所長はジョー・バイデン大統領に宛てた手紙で、「緊急事態の終了は、国や公衆衛生、そして私のCDC所長としての在任期間において、非常に大きな転換を意味する」と記しました。
 ワレンスキー所長はエイズウイルス(HIV)の調査や治療の専門家で、マサチューセッツ総合病院の感染症科の責任者やハーバード大学医学部教授を務めました。2021年1月、バイデン大統領の大統領就任と同時にCDC所長に着任。
 新型コロナの感染拡大が続く中、大統領首席医療顧問だったアンソニー・ファウチ氏やホワイトハウスの調整官らとともに週に何度も記者会見をこなし、ワクチン接種やマスク着用の重要性を訴えてきました。
 バイデン大統領は5日の声明で、「ワレンスキー博士はすべてのアメリカ人の健康に焦点を当てた揺るぎない姿勢で命を救ってきた。緊急の危機の流れを変えるため、最も優れた科学者と公衆衛生の専門家を結集させた」とし、功績をたたえました。CDC所長の後任はまだ発表されていません。

 2023年5月6日(土)

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