■病気 直腸脱 [病気(ち)]
高齢の女性に多くみられ、直腸が肛門から飛び出す疾患
直腸脱とは、大腸の最終部に当たる直腸が肛門(こうもん)から飛び出す疾患。小児や若い成人でもみられますが、ほとんどが高齢で出産経験のある女性に起こります。
直腸を骨盤に固定している筋肉や靭帯(じんたい)が生まれ付き弱かったり、年を取って緩んできたため、直腸の粘膜や筋層が肛門の外に飛び出すために起こります。
そのほか、肛門括約筋が弱い、腹腔(ふくくう)内の直腸子宮間のポケットが深い、直腸が短いなども原因となり得ます。直腸のポリープや内痔核(ないじかく)脱肛など、肛門から脱出する疾患を放置することも原因の一つです。
初期には肛門から3センチ程度の直腸粘膜のみの脱出が起こり、ひどい場合には10~20センチもの長さの直腸全層がひっくり返って飛び出すこともあります。初期には排便時の脱出のみにとどまるものの、進行すると歩行時にも脱出が認められ、肛門括約筋の障害、女性では子宮脱を伴うこともあります。
直腸を手で押し込まないといつまでも肛門のはれや痛みが続き、下着に触れて出血するようになります。便秘や排便障害も起こります。
小児にみられる直腸脱の場合は、成長するにつれて自然と治ることが多いので、息まないようにします。原因は、便秘による硬い便です。
直腸脱の検査と診断と治療
直腸脱に気付いた場合、またはその疑いがある場合は、直腸脱の程度の判定がしにくいため、肛門科の専門医を受診します。
医師による診断は、脱出している直腸粘膜を確認することで行われ、脱出していない場合は腹圧をかけて脱出させます。詳しくは、原因になる脆弱(ぜいじゃく)な骨盤底と直腸の固定の異常の有無を調べるために、肛門内圧検査や排便造影検査が必要になります。それにより治療法が決定されます。
鑑別診断としては、直腸がんの有無が重要で、内視鏡検査が必要になります。
小児の直腸脱は、なるべく手術せずに治療されます。緩下剤を用いて便秘を予防し、排便の時に息むことをやめさせることにより、症状は自然と治ってきます。
青壮年の直腸脱では、仕事やスポーツで腹部に力が入ることが多いので、外科的治療法が最もよいとされています。開腹手術によって、直腸をおなかの中に引き上げて、しっかり固定します。いろいろな方法がありますが、どれも約90パーセントは有効です。
高齢者、または軽い直腸脱では、肛門から直腸をナイロン糸で縫い縮めるか、薬を注入固定する方法が行われています。縫い縮める手術は比較的容易で、麻酔法の工夫で日帰りや一泊入院での対応も可能です。ただし、手術後の安静と排便のコントロールは重要です。
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直腸脱とは、大腸の最終部に当たる直腸が肛門(こうもん)から飛び出す疾患。小児や若い成人でもみられますが、ほとんどが高齢で出産経験のある女性に起こります。
直腸を骨盤に固定している筋肉や靭帯(じんたい)が生まれ付き弱かったり、年を取って緩んできたため、直腸の粘膜や筋層が肛門の外に飛び出すために起こります。
そのほか、肛門括約筋が弱い、腹腔(ふくくう)内の直腸子宮間のポケットが深い、直腸が短いなども原因となり得ます。直腸のポリープや内痔核(ないじかく)脱肛など、肛門から脱出する疾患を放置することも原因の一つです。
初期には肛門から3センチ程度の直腸粘膜のみの脱出が起こり、ひどい場合には10~20センチもの長さの直腸全層がひっくり返って飛び出すこともあります。初期には排便時の脱出のみにとどまるものの、進行すると歩行時にも脱出が認められ、肛門括約筋の障害、女性では子宮脱を伴うこともあります。
直腸を手で押し込まないといつまでも肛門のはれや痛みが続き、下着に触れて出血するようになります。便秘や排便障害も起こります。
小児にみられる直腸脱の場合は、成長するにつれて自然と治ることが多いので、息まないようにします。原因は、便秘による硬い便です。
直腸脱の検査と診断と治療
直腸脱に気付いた場合、またはその疑いがある場合は、直腸脱の程度の判定がしにくいため、肛門科の専門医を受診します。
医師による診断は、脱出している直腸粘膜を確認することで行われ、脱出していない場合は腹圧をかけて脱出させます。詳しくは、原因になる脆弱(ぜいじゃく)な骨盤底と直腸の固定の異常の有無を調べるために、肛門内圧検査や排便造影検査が必要になります。それにより治療法が決定されます。
鑑別診断としては、直腸がんの有無が重要で、内視鏡検査が必要になります。
小児の直腸脱は、なるべく手術せずに治療されます。緩下剤を用いて便秘を予防し、排便の時に息むことをやめさせることにより、症状は自然と治ってきます。
青壮年の直腸脱では、仕事やスポーツで腹部に力が入ることが多いので、外科的治療法が最もよいとされています。開腹手術によって、直腸をおなかの中に引き上げて、しっかり固定します。いろいろな方法がありますが、どれも約90パーセントは有効です。
高齢者、または軽い直腸脱では、肛門から直腸をナイロン糸で縫い縮めるか、薬を注入固定する方法が行われています。縫い縮める手術は比較的容易で、麻酔法の工夫で日帰りや一泊入院での対応も可能です。ただし、手術後の安静と排便のコントロールは重要です。
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■病気 直腸ポリープ [病気(ち)]
直腸の粘膜の一部が隆起したもので、がん化する可能性も
直腸ポリープとは、大腸の最終部に当たる直腸の粘膜の一部が隆起したもの。大腸ポリープ全体の7割が、直腸に近い部位にできます 。
ポリープの形は、茎のある有茎性できのこ状のものと、無茎性でいぼ状のもの、平らに隆起したものなどあります。また、発生の仕組みから、大きく腫瘍(しゅよう)性のものと非腫瘍性のものに分類されています。
腫瘍性のポリープには、良性の腺腫(せんしゅ)と、がん化した悪性の腺がんがあります。一方、非腫瘍性のポリープには、若年性ポリープ、過形成ポリープ、炎症性ポリープがあり、がん化する可能性はありません。
大腸がん、直腸がんの発生と同じく、動物性脂肪や蛋白(たんぱく)質の消費と関係があるといわれていますが、原因についてはわかっていません。
ポリープが小さい場合は、ほとんどが無症状です。ポリープが大きくなってきたり、がん化すると、便に血液や粘液が付着し、排便後に残便感が生じる場合もあります。また、肛門(こうもん)に近い部位にあるポリープは、排便の際に肛門から脱出する場合もあります。
ほとんどが無症状であるため、人間ドッグの大腸肛門内視鏡検査などで偶然に確認されることがほとんどです。
直腸ポリープの検査と診断と治療
直腸ポリープに気付いた場合、またはその疑いがある場合は、肛門科、大腸肛門科の専門医を受診します。
肛門に近い場所では、大腸肛門外来での診察で多く発見されます。詳しく調べるには、硬性直腸鏡、S状結腸内視鏡検査、または全大腸内視鏡検査が必要です。必要に応じて粘膜の一部を採取して調べる生検が行われます。良性か悪性かの区別が重要です。
ポリープの数が1個か2個で、小さな場合は、そのまま放置して経過をみることがあります。まれに、ポリープが壊死(えし)して自然に治癒することもあります。
一般にポリープのサイズが1センチを超える場合、複数の個所にポリープがあるポリポージスの場合には、診断と治療を兼ねて、すべてのポリープを内視鏡により切除します。近年では拡大内視鏡を用いることにより、または熟練した内視鏡医であれば、ポリープを切除する前にある程度の悪性度の判断がつくため、すべてのポリープを切除する必要はありません。治療後に、良性か悪性かを詳しく調査します。
内視鏡で切除できない大きさのポリープの場合は、肛門側から器具を使って切除手術を行います。近年では、より肛門から遠い直腸でもポリープが確実に切除できるような器具が開発されています。がん化しているものは、開腹手術が必要となります。
治療後も、追跡検査が大切です。ポリープでは新たな腺腫、およびがんの発生頻度が高いため、医療機関によっては1〜3年後に全大腸内視鏡検査を行っていますが、その間隔はそれぞれの危険因子により決定されています。
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直腸ポリープとは、大腸の最終部に当たる直腸の粘膜の一部が隆起したもの。大腸ポリープ全体の7割が、直腸に近い部位にできます 。
ポリープの形は、茎のある有茎性できのこ状のものと、無茎性でいぼ状のもの、平らに隆起したものなどあります。また、発生の仕組みから、大きく腫瘍(しゅよう)性のものと非腫瘍性のものに分類されています。
腫瘍性のポリープには、良性の腺腫(せんしゅ)と、がん化した悪性の腺がんがあります。一方、非腫瘍性のポリープには、若年性ポリープ、過形成ポリープ、炎症性ポリープがあり、がん化する可能性はありません。
大腸がん、直腸がんの発生と同じく、動物性脂肪や蛋白(たんぱく)質の消費と関係があるといわれていますが、原因についてはわかっていません。
ポリープが小さい場合は、ほとんどが無症状です。ポリープが大きくなってきたり、がん化すると、便に血液や粘液が付着し、排便後に残便感が生じる場合もあります。また、肛門(こうもん)に近い部位にあるポリープは、排便の際に肛門から脱出する場合もあります。
ほとんどが無症状であるため、人間ドッグの大腸肛門内視鏡検査などで偶然に確認されることがほとんどです。
直腸ポリープの検査と診断と治療
直腸ポリープに気付いた場合、またはその疑いがある場合は、肛門科、大腸肛門科の専門医を受診します。
肛門に近い場所では、大腸肛門外来での診察で多く発見されます。詳しく調べるには、硬性直腸鏡、S状結腸内視鏡検査、または全大腸内視鏡検査が必要です。必要に応じて粘膜の一部を採取して調べる生検が行われます。良性か悪性かの区別が重要です。
ポリープの数が1個か2個で、小さな場合は、そのまま放置して経過をみることがあります。まれに、ポリープが壊死(えし)して自然に治癒することもあります。
一般にポリープのサイズが1センチを超える場合、複数の個所にポリープがあるポリポージスの場合には、診断と治療を兼ねて、すべてのポリープを内視鏡により切除します。近年では拡大内視鏡を用いることにより、または熟練した内視鏡医であれば、ポリープを切除する前にある程度の悪性度の判断がつくため、すべてのポリープを切除する必要はありません。治療後に、良性か悪性かを詳しく調査します。
内視鏡で切除できない大きさのポリープの場合は、肛門側から器具を使って切除手術を行います。近年では、より肛門から遠い直腸でもポリープが確実に切除できるような器具が開発されています。がん化しているものは、開腹手術が必要となります。
治療後も、追跡検査が大切です。ポリープでは新たな腺腫、およびがんの発生頻度が高いため、医療機関によっては1〜3年後に全大腸内視鏡検査を行っていますが、その間隔はそれぞれの危険因子により決定されています。
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■病気 直腸炎(潰瘍性大腸炎直腸炎型) [病気(ち)]
直腸の粘膜に炎症が起こって、ただれる疾患
直腸炎とは、大腸の最終部に当たる直腸の粘膜に炎症が起こり、ただれる疾患。潰瘍(かいよう)性大腸炎のうちで、直腸に限って発生する型であり、潰瘍性大腸炎直腸炎型とも呼ばれます。
この直腸炎など潰瘍性大腸炎の原因については、まだよくわかっていません。 細菌やウイルスの感染、ある種の酵素の不足、ストレス、体質が関係しているといわれ、近年では自己免疫異常説がかなり有力です。
私たちの体には、細菌などの有害なものを排除する免疫の仕組みがあります。この免疫の仕組みは腸の中でも働いていて、食べ物が腸を通過する際には、栄養分のように体に必要なものだけを腸の粘膜から吸収し、不要なものや有害なものは吸収せずに、そのまま腸から通過させて便として排出します。
ところが、免疫機構の異常が大腸に生じると、不要なものまで腸の粘膜から吸収されるようになる結果、大腸の粘膜に炎症が起こって潰瘍ができると考えられています。
また、直腸炎など潰瘍性大腸炎が増加している背景には、大腸がんと同じように、食生活の欧米化、特に脂肪の多い食事の取りすぎがあると推測されます。
潰瘍性大腸炎は最初、病変が直腸に限ってできる直腸炎、すなわち潰瘍性大腸炎直腸炎型として起こります。放置すると、直腸からS状結腸に渡って病変が広がって直腸S状結腸炎型となります。さらに、下行結腸へと広がる左側大腸炎型となり、横行結腸から上行結腸へと進んでいき、全大腸炎型になります。
直腸炎、すなわち潰瘍性大腸炎直腸炎型は最も軽く、全大腸炎型が最も重症です。
直腸炎の主な症状は、血便、粘血便、粘血膿便(のうべん)。直腸の一部のみに病変が限られている時は、排便の際に少量の出血がみられる程度のため、内痔核(ないじかく)からの出血とはっきり区別が付けにくいこともあります。直腸に強い病変が起こると、渋り腹という絶えず便意があるのに通じのよくない下痢状態になり、排便した後もすっきりせず、何回でもトイレに行きます。
時に体重の減少、食欲不振、貧血などの全身症状を伴うことがあります。
直腸炎の検査と診断と治療
血便、粘血便、下痢が認められた場合は、消化器科、消化器外科、肛門(こうもん)科を受診します。胃腸科では、十分な診断ができない場合があります。
潰瘍性大腸炎のうちで、直腸に限って発生する直腸炎、すなわち潰瘍性大腸炎直腸炎型では、直腸鏡によるS状結腸までの検査でおおよその診断がつきます。
さらに原因を確定するには、全大腸内視鏡検査、糞便(ふんべん)の検査、腹部のX線検査、バリウムを肛門から注入してX線撮影をする注腸検査、直腸の組織の一部を採取して調べる生検が必要になります。
一般療法としては、まず精神的、肉体的な安静を保ち、消化吸収がよく、栄養価の高い食事をとります。豆腐や白身の魚、鶏(にわとり)のささ身などは最適です。乳製品や高脂肪食は避けます。
薬物療法としては、軽症ではサラゾスルファピリジンというサルファ剤を内服薬、または座薬として用います。粘膜の潰瘍に有効なサルファ剤は、特効的に効果を発揮することがあります。中等症では副腎(ふくじん)皮質ステロイド剤の内服薬、座薬が用いられます。重症では抗生物質、輸液、輸血が必要なこともあります。中等症、重症では、入院治療を要します。
日常生活での注意としては、規則正しい生活を心掛け、アルコールを控え、普段から食事療法を心掛けることが必要です。
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直腸炎とは、大腸の最終部に当たる直腸の粘膜に炎症が起こり、ただれる疾患。潰瘍(かいよう)性大腸炎のうちで、直腸に限って発生する型であり、潰瘍性大腸炎直腸炎型とも呼ばれます。
この直腸炎など潰瘍性大腸炎の原因については、まだよくわかっていません。 細菌やウイルスの感染、ある種の酵素の不足、ストレス、体質が関係しているといわれ、近年では自己免疫異常説がかなり有力です。
私たちの体には、細菌などの有害なものを排除する免疫の仕組みがあります。この免疫の仕組みは腸の中でも働いていて、食べ物が腸を通過する際には、栄養分のように体に必要なものだけを腸の粘膜から吸収し、不要なものや有害なものは吸収せずに、そのまま腸から通過させて便として排出します。
ところが、免疫機構の異常が大腸に生じると、不要なものまで腸の粘膜から吸収されるようになる結果、大腸の粘膜に炎症が起こって潰瘍ができると考えられています。
また、直腸炎など潰瘍性大腸炎が増加している背景には、大腸がんと同じように、食生活の欧米化、特に脂肪の多い食事の取りすぎがあると推測されます。
潰瘍性大腸炎は最初、病変が直腸に限ってできる直腸炎、すなわち潰瘍性大腸炎直腸炎型として起こります。放置すると、直腸からS状結腸に渡って病変が広がって直腸S状結腸炎型となります。さらに、下行結腸へと広がる左側大腸炎型となり、横行結腸から上行結腸へと進んでいき、全大腸炎型になります。
直腸炎、すなわち潰瘍性大腸炎直腸炎型は最も軽く、全大腸炎型が最も重症です。
直腸炎の主な症状は、血便、粘血便、粘血膿便(のうべん)。直腸の一部のみに病変が限られている時は、排便の際に少量の出血がみられる程度のため、内痔核(ないじかく)からの出血とはっきり区別が付けにくいこともあります。直腸に強い病変が起こると、渋り腹という絶えず便意があるのに通じのよくない下痢状態になり、排便した後もすっきりせず、何回でもトイレに行きます。
時に体重の減少、食欲不振、貧血などの全身症状を伴うことがあります。
直腸炎の検査と診断と治療
血便、粘血便、下痢が認められた場合は、消化器科、消化器外科、肛門(こうもん)科を受診します。胃腸科では、十分な診断ができない場合があります。
潰瘍性大腸炎のうちで、直腸に限って発生する直腸炎、すなわち潰瘍性大腸炎直腸炎型では、直腸鏡によるS状結腸までの検査でおおよその診断がつきます。
さらに原因を確定するには、全大腸内視鏡検査、糞便(ふんべん)の検査、腹部のX線検査、バリウムを肛門から注入してX線撮影をする注腸検査、直腸の組織の一部を採取して調べる生検が必要になります。
一般療法としては、まず精神的、肉体的な安静を保ち、消化吸収がよく、栄養価の高い食事をとります。豆腐や白身の魚、鶏(にわとり)のささ身などは最適です。乳製品や高脂肪食は避けます。
薬物療法としては、軽症ではサラゾスルファピリジンというサルファ剤を内服薬、または座薬として用います。粘膜の潰瘍に有効なサルファ剤は、特効的に効果を発揮することがあります。中等症では副腎(ふくじん)皮質ステロイド剤の内服薬、座薬が用いられます。重症では抗生物質、輸液、輸血が必要なこともあります。中等症、重症では、入院治療を要します。
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タグ:宿便性大腸穿孔
■病気 虫垂炎 [病気(ち)]
盲腸の先端にある虫垂に炎症が起こり、腹部の痛みを感じる疾患
虫垂炎とは、盲腸の先端にある虫垂に炎症が起こり、上腹部の鈍痛、右下腹部の激痛を感じる疾患。俗に盲腸、盲腸炎とも呼ばれています。
盲腸は大腸の始まりの部分で、先端から少し上に小腸が大腸につながる回盲部があり、小腸で消化された便が回盲弁から大腸に入り、上行結腸に向かって移動します。虫垂は盲腸の先端に突起している部分で、直径1cm以下、長さ5~10cm程度のミミズのような細い管状のものです。
虫垂炎は俗に盲腸、盲腸炎とも呼ばれていますが、盲腸炎は実際のところ、虫垂炎の炎症が盲腸にまで及んだもののことをいいます。従って、正しくは虫垂炎と盲腸炎とは異なるものの、虫垂炎がひどくなってから発見された場合は、症状が進んで盲腸炎になっている可能性は十分にあります。
虫垂炎の根本的な原因は、現在も不明とされています。一般的に有力視されているのは、暴飲暴食、胃腸炎、便秘、過労などによって、虫垂内部のリンパ組織が増殖したり、体内で作られた糞石(ふんせき)といわれる結石が虫垂にたまったりすると、虫垂の中が狭くなって血行障害を引き起こし、そこに細菌やウイルスが感染することで炎症を起こすという説です。
家族内の体質が誘因となると考えられていますが、まだ確実なことはわかっていません。
炎症を起こすと突発的に腹痛が起こるのが特徴で、最初は上腹部の不快感や鈍痛を感じ、その後に右下腹部の激痛を感じ、その場所が限定されてきます。へそから右の腰骨までの線上の外側3分の1の部分を押すと痛みを覚え、この痛みが限定された部分を圧痛点と呼びます。圧痛点には、マックバーネー圧痛点、ランツ圧痛点、キュンメル圧痛点があります。
そのほか、発熱、食欲減退、吐き気、便秘、嘔吐(おうと)などがみられ、歩いたり飛んだりすると右下腹のつれるような痛みが走ります。
症状が悪化すると、虫垂に穴が開いて、うみが横隔膜や骨盤内にでき、全身にも高熱が生じて脈が速まり、血圧も低下してショック状態となります。最悪の場合は、死亡することがあります。
消化管の外科的な疾患としては最も多いものの一つで、10~20歳代の青少年期に多く、全体的には約5パーセントの人がかかると推定されます。
虫垂炎の検査と診断と治療
腹部が痛むなど異変を感じた場合は、早めに医療機関を受診するようにします。虫垂炎の専門科は、消化器科か外科。初期症状だけでよくわからないという場合は、とりあえず内科、子供であれば小児科を受診してもよいでしょう。
発症後放置して、治療が遅れてしまうと、虫垂の穿孔(せんこう)や腸管の癒着、腹膜炎を併発する可能性があります。
医師の側では、まず症状、病歴、生活習慣などについて問診し、腹部を触診して痛みの場所を明らかにし、腹膜炎の併発がないかを調べます。腹膜炎がある場合の特徴は、患部を押さえた手を離すと痛みが響いたり、触っただけでおなかが硬くなったりします。
ほかに発熱の確認と、血液検査で白血球数や血清アミラーゼが高値であることを確認をします。炎症が進行したものでは、腹部超音波検査や腹部CT検査で虫垂の形態的な変化を確認するほか、糞石がないか、腹水がたまっていないか、卵巣嚢腫(のうしゅ)などがないかを確認することがあります。
初期で軽度の場合には、抗生物質の投与などの内科的治療も行われますが、虫垂炎は再発の可能性が高いため、ほとんどは外科的手術により、虫垂の摘出を行います。従来は右下腹部を数cmに渡って切開する開腹手術をしていましたが、近年では腹腔(ふくくう)鏡で手術をすることも可能になっています。
腹腔鏡での手術は、傷が極めて小さく、退院までの日数も短縮できます。しかし、炎症の激しい虫垂炎や過去に腹部の手術を受けたことがある人には向いていません。疾患の状態によって、開腹手術と腹腔鏡手術のどちらを選択するかが決まってきます。
手術後の食事は、炎症の程度によって異なります。炎症が軽症の場合は、術後翌日から水分を取り、おならが出れば流動食の食事を開始します。炎症が重症の場合でも、術後2~4日程度で食事を開始することができます。
虫垂の穿孔が起こり、炎症が注意の周囲の臓器や周囲に及び、腹膜炎を起こしている場合には、おなかを大きく切開する開腹手術が必要で、治療にも長い期間が必要になります。
虫垂周辺の膿汁(のうじゅう)や腹水を取り除き、おなかの中を十分洗浄して、腹腔内の浸出液を体外に誘導し排出するための管を入れて起きます。管を入れる時は、傷口を縫い合わせず、開いたままで治します。管をいつ抜き取るかは、状態によって異なりますが、通常開いた傷が治癒するまで2~3週間を要します。
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虫垂炎とは、盲腸の先端にある虫垂に炎症が起こり、上腹部の鈍痛、右下腹部の激痛を感じる疾患。俗に盲腸、盲腸炎とも呼ばれています。
盲腸は大腸の始まりの部分で、先端から少し上に小腸が大腸につながる回盲部があり、小腸で消化された便が回盲弁から大腸に入り、上行結腸に向かって移動します。虫垂は盲腸の先端に突起している部分で、直径1cm以下、長さ5~10cm程度のミミズのような細い管状のものです。
虫垂炎は俗に盲腸、盲腸炎とも呼ばれていますが、盲腸炎は実際のところ、虫垂炎の炎症が盲腸にまで及んだもののことをいいます。従って、正しくは虫垂炎と盲腸炎とは異なるものの、虫垂炎がひどくなってから発見された場合は、症状が進んで盲腸炎になっている可能性は十分にあります。
虫垂炎の根本的な原因は、現在も不明とされています。一般的に有力視されているのは、暴飲暴食、胃腸炎、便秘、過労などによって、虫垂内部のリンパ組織が増殖したり、体内で作られた糞石(ふんせき)といわれる結石が虫垂にたまったりすると、虫垂の中が狭くなって血行障害を引き起こし、そこに細菌やウイルスが感染することで炎症を起こすという説です。
家族内の体質が誘因となると考えられていますが、まだ確実なことはわかっていません。
炎症を起こすと突発的に腹痛が起こるのが特徴で、最初は上腹部の不快感や鈍痛を感じ、その後に右下腹部の激痛を感じ、その場所が限定されてきます。へそから右の腰骨までの線上の外側3分の1の部分を押すと痛みを覚え、この痛みが限定された部分を圧痛点と呼びます。圧痛点には、マックバーネー圧痛点、ランツ圧痛点、キュンメル圧痛点があります。
そのほか、発熱、食欲減退、吐き気、便秘、嘔吐(おうと)などがみられ、歩いたり飛んだりすると右下腹のつれるような痛みが走ります。
症状が悪化すると、虫垂に穴が開いて、うみが横隔膜や骨盤内にでき、全身にも高熱が生じて脈が速まり、血圧も低下してショック状態となります。最悪の場合は、死亡することがあります。
消化管の外科的な疾患としては最も多いものの一つで、10~20歳代の青少年期に多く、全体的には約5パーセントの人がかかると推定されます。
虫垂炎の検査と診断と治療
腹部が痛むなど異変を感じた場合は、早めに医療機関を受診するようにします。虫垂炎の専門科は、消化器科か外科。初期症状だけでよくわからないという場合は、とりあえず内科、子供であれば小児科を受診してもよいでしょう。
発症後放置して、治療が遅れてしまうと、虫垂の穿孔(せんこう)や腸管の癒着、腹膜炎を併発する可能性があります。
医師の側では、まず症状、病歴、生活習慣などについて問診し、腹部を触診して痛みの場所を明らかにし、腹膜炎の併発がないかを調べます。腹膜炎がある場合の特徴は、患部を押さえた手を離すと痛みが響いたり、触っただけでおなかが硬くなったりします。
ほかに発熱の確認と、血液検査で白血球数や血清アミラーゼが高値であることを確認をします。炎症が進行したものでは、腹部超音波検査や腹部CT検査で虫垂の形態的な変化を確認するほか、糞石がないか、腹水がたまっていないか、卵巣嚢腫(のうしゅ)などがないかを確認することがあります。
初期で軽度の場合には、抗生物質の投与などの内科的治療も行われますが、虫垂炎は再発の可能性が高いため、ほとんどは外科的手術により、虫垂の摘出を行います。従来は右下腹部を数cmに渡って切開する開腹手術をしていましたが、近年では腹腔(ふくくう)鏡で手術をすることも可能になっています。
腹腔鏡での手術は、傷が極めて小さく、退院までの日数も短縮できます。しかし、炎症の激しい虫垂炎や過去に腹部の手術を受けたことがある人には向いていません。疾患の状態によって、開腹手術と腹腔鏡手術のどちらを選択するかが決まってきます。
手術後の食事は、炎症の程度によって異なります。炎症が軽症の場合は、術後翌日から水分を取り、おならが出れば流動食の食事を開始します。炎症が重症の場合でも、術後2~4日程度で食事を開始することができます。
虫垂の穿孔が起こり、炎症が注意の周囲の臓器や周囲に及び、腹膜炎を起こしている場合には、おなかを大きく切開する開腹手術が必要で、治療にも長い期間が必要になります。
虫垂周辺の膿汁(のうじゅう)や腹水を取り除き、おなかの中を十分洗浄して、腹腔内の浸出液を体外に誘導し排出するための管を入れて起きます。管を入れる時は、傷口を縫い合わせず、開いたままで治します。管をいつ抜き取るかは、状態によって異なりますが、通常開いた傷が治癒するまで2~3週間を要します。
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