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■突然死リスク患者からiPS細胞を作製 副作用の確認可能に [健康ダイジェスト]

 さまざまな細胞に変化できるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、突然死の恐れもある遺伝性の心臓病であうQT延長症候群(家族性突然死症候群)の患者の皮膚から心筋細胞を作製するることに、イスラエル工科大の研究チームが成功しました。17日付けで、英科学誌ネイチャーに発表しました。
 研究チームは、QT延長症候群の28歳の女性から採取した皮膚の線維芽細胞を使用。遺伝子の運び屋にレトロウイルスを使って3種類の遺伝子を導入し、iPS細胞を作製、心筋細胞に分化させました。
 今回作製した心筋細胞を利用すれば、この病気の治療薬開発だけでなく、新薬開発の際の毒性試験に利用し、重大な副作用があるかどうかを調べることができるといいます。iPS細胞の生みの親である山中伸弥・京都大教授が、「iPSが最も早く実用化される例になる」と予測していました。
 QT延長症候群は、心臓を動かすために細胞同士がやり取りする信号がうまく伝わらず、脈が乱れて立ちくらみや失神などの発作を起こします。薬剤の服用が不整脈の引き金となって、死に至る場合もあります。しかし、発作がない時は自覚症状は全くありません。また、検査をしても心電図のQTといわれる波形の部分が正常に比べて長い以外は、異常が見付かりません。

 2011年1月17日(月)

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