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■アルツハイマー型認知症に貼り薬、厚労省初承認へ [健康ダイジェスト]

 体に貼るタイプのアルツハイマー型認知症治療薬が、国内で初めて承認されることになりました。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会が21日、製造販売の承認を了承しました。
 薬が飲み込めない患者や、薬を飲むことを嫌がる患者も使うことができます。貼り替えは1日に1回で、介護者が患者の薬の使用状況を見て確認できるのが利点で、介護者の負担軽減にもつながると期待されます。
 了承されたのは、ノバルティスファーマ(東京都)の「イクセロン」と、小野薬品工業(大阪市)の「リバスタッチ」。いずれも薬効成分は同じ「リバスチグミン」で、アルツハイマー型認知症の治療薬としては国内で4品目目となります。
 これまでの飲み薬と違って、背中や上腕、胸などに貼って使用。思考や行動などにかかわる脳内の伝達物質を分解してしまう酵素アセチルコリンエステラーゼの働きを妨げる効果があり、症状の進行を抑えることができるといいます。同じ薬は、海外では1月末時点で82カ国が承認しています。
 アルツハイマー型認知症の治療薬は、これまで「アリセプト」(主成分名:ドネペジル塩酸塩)しかありませんでしが、昨秋以降、第一三共の「メマンチン」(商品名:メマリー)や、ヤンセンファーマの「ガランタミン」(商品名:レミニール)が相次いで承認されています。
 認知症患者は全国に約220万人。25年後には330万人を超えると推計されます。認知症のうち、アルツハイマー型認知症は、主に初老期から老年期に発症し、記憶力低下、行動の変化、さらには言語障害や運動機能障害へと進行する脳の変性疾患。発症のメカニズムはいまだ解明されていませんが、発症者の脳内では記憶と学習に関与している神経伝達物質アセチルコリンが減少していることがわかっています。

 2011年2月22日(火)

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